龗一族とのお話。@.15
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崇一朗兄さんがある実験をしてくれたのを思い出した。
神様とか不思議な存在が現世に及ぼす影響についての流れで、『なぜそれらの存在は物質的にかつ目視出来る物事で現れないのか』ということ。
これは崇一朗兄さんが再度その時の光景と会話を見せてくれたので、書く(打つw)
万が一その影響が現世に響いた時の力は凄まじいものだが、大体はそこに壁があるらしい。
その壁を壊して何かしらの影響を与えようとすると、彼らの力も相当必要だったり云々。
もしくは壁が一時的に無くなる事もあるという。
壁がない時には彼らの世界で何かが起これば、こちらにも影響は当然ある。
そして壁がある時に知らせがあれば、彼らは自分の拠り所となる人に対して伝えようと物理的な干渉をしようとする。
以下、崇兄さんの話
とりあえず茶碗を用意しろと言われて用意。
崇兄「大切な人が亡くなった時の悲報を伝えたい時、もしくはそらが起こった時に、関係している者達に物理的かの現象が起こる事があるだろ?茶碗が欠けるだとか写真たてが倒れるだとか」
萬戒「あれって虫の知らせって聞くけど、それらも偶然とかじゃないの?」
崇兄「偶然かどうかは知らん!けれど大体は、誰かが伝えようとして起こす物質的な力なんよ。でも壁があるから簡単には伝えられないからな。そこで、こっちが本気で頑張って相手に何かを伝えようとして力を爆発させてみる」
萬戒、とりあえず見とく。←
崇兄「どぅありゃぁぁああああああああああッッツ!!!!!!!!!」
崇兄さん何か頑張ってる←(スーパーサイヤ人みたいなものは無いw)
茶碗にヒビが入る。が、ヒビ入ったまま、まだ使える程度のヒビ。
崇兄「うん…、まあ、こんなもんだな」
崇一朗兄さんめちゃくちゃ疲れてる←
萬戒「なるほど、これが壁の制限か………」
崇兄「ちなみに物質的に知らせるのは力が要るけど、幻視を見せたり、亡くなった相手を関係者の元へ行かせる事もある。そっちの方がまだ楽。それぞれの力加減や特徴、特技にもよるけどな。出来ないヤツだって勿論いる。力が弱いんじゃなくて、そういう能力には特化してないってだけだからな」
崇兄「それとーー。俺らだけじゃなく俺らに似たような存在って、好き嫌いもあるし用事だってある。上手くいかないことなんて沢山ある。人間と対して変わらない。住む世界が違うだけの別の人間の様なもんなんだよ。それが互いに干渉できないのは次元が違うから。たまに干渉出来るようになる事はあるけど、それはまたいずれ話そう」
といった内容だった。その後しばらくワシの元へ現れる事が無かったから、忙しいか本気で疲れたかしたのかもしれない。
そしてその時の会話や光景を見せてくれた崇一朗兄さん曰く、これは干渉の影響の実験であって、色んな方法や力の種類があるといっていた。
悪い様に使う者達も勿論いるとも。
ふと正景お兄さんが来た。
崇兄「例えばこの正景くんは女風呂覗こうとしても覗けないけど、俺は出来る!!俺はそっちの空間で移動も見る事も出来るからな( ・᷅ὢ・᷄ )キリッ!!」
正景兄「………えっと…なんの話だ?アニキ( °ω°):∵グハッ!!」
崇兄「でも手を動かしても、そっちの物が掴めないし、ただ見るだけしか出来ない、このもどかしさたるや…クソっ!!俺がそっちで動けたらきっと……以下略」
生易しく見守る正景お兄さん←
万寿さん&白金くんがふらりと来る。
万寿「こんなんおるから、壁って大事よねーー」
白金「そのもどかしさは、私にもわかります…」
万寿「え??あーー…、うむー!たまにあるね!変な人来て、まーちゃん守ろうとしてソイツ蹴飛ばしても、スカすしね…」←たまに結構似た光景を見る。
白金「その様な時もありますが、何より相手の表面に触れても、相手には分からない事ですね。こちらは少し足らず解るのに、相手には私の体温も触れた感覚も解らない」
万寿「白金の体温って変温だから気付かないんじゃ…いや、でもそうだね…」
萬戒「白金君の匂いって独特だよね……白檀と何かの薬の膏みたいな…」
白金「匂いよりも大事な事があります、」
万寿・崇兄・正景兄「待て、それ以上は言わなくていい」
ワシは白金君の匂いと海水魚の臭いが混じって残念な気持ちでボケーっとする←
たまに汗臭で目が覚めて、『ああ、自分の芳しいおっさん臭か……残念な自分( ˘ω˘ ) スヤァ…』ってなった事がある。
それを«思い出す»と、崇一朗兄さんが「
……うふふ♡」と笑っていたので、『どうしようこのお兄さんヤバい!慣れてるけど。』と思いつつ、とりあえず寝よ(‘、3_ヽ)_
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棲む処が違うというのは、こんな風に境界や壁があるらしい。
そしてヤバそうな人間や、ワシに危害を加えてきた人間に対して万寿さんが必ず飛び蹴りをするんだが、それが可愛いくて仕方ない(笑)
もちろん崇一朗兄さんもイタズラするが、崇一朗兄さんのイタズラの方がタチが悪い。
この人めちゃくちゃ根に持つから(爆笑)