洗剤使用でぜんそくリスクが有意に高まる結果に
CHILDは家庭ごとのライフスタイルについてもアンケートを行なっており、26種類の家庭用洗剤の使用状況についても質問している。内訳は台所用洗剤、洗濯用洗剤、柔軟仕上げ剤、トイレ用洗剤、ガラス用洗剤、アルコール手指消毒剤、据え置き芳香剤、プラグイン芳香剤、抗菌スプレー剤など。ブランド名や成分では特に分類されていない。これらの使用頻度を、毎日、週1回、月1回、月1回より少ない、まったく使用しない、の5段階に分けて質問している。 そのCHILDのデータを用いたタカロ博士らの研究論文によれば、子どもが生後3～4か月の時点で洗剤を頻繁に使う家庭は、あまり使わない家庭に比べ、3歳までにぜんそくと診断されるケースが1.6倍にもなるということだ（注：この研究が使用したのは、CHILDのデータのうち2022人分）。
論文の中で、洗剤の成分の中でも最もリスクが高いものの一つは香料であると述べられている。香料入りの洗剤や芳香剤などの製品が呼吸器の疾患と関連があることは、すでに多くの研究によって示されている、とパークス氏は説明する。 また、洗剤のタイプとして、スプレー式の害が大きいとも論文の中で述べられている。洗剤のさまざまな成分が霧状になって噴霧されるため、呼吸器から入り込みやすいためだ。
香料を含有する家庭用品を使用しないことが賢明と指摘
またこの論文は、ぜんそくのリスクのある子どもを持つ家庭にとって、簡単にできる予防法を提示していることも指摘している。そして、これまでに行われた数々の研究の結果からわかるように、「すでにぜんそくと診断された子どもやぜんそくのリスクを持つ子どものいる家庭では、香料を含有する家庭用品を使用しないことが賢明だと言えそうだ」とも述べている*。
アメリカ肺協会（American Lung Association）は、これまで発表された多くの呼吸器疾患に関する研究結果から、室内の空気を汚染しないためには「VOC（揮発性有機化合物）、香料成分、刺激成分……を含まない、または含有量を控えめにした洗剤」を使用することを推奨している。香料成分の多くはVOCであり、刺激物質である。さらに同協会は、すべての芳香剤は使用すべきではないとしている。
洗剤や芳香剤などの香料成分がぜんそく発症の原因となることが、すでに多くの研究で知られているのであれば、生まれて間もない時期にそうした製品を控えることでぜんそくのリスクが少しでも減らせることを、妊娠中の女性たちにもっと広く知らせていくべきではないだろうか。
ただ、大手洗剤メーカー3社は、いずれもそのホームページのQ&Aコーナーで、自社の柔軟仕上げ剤を「赤ちゃんの衣類に使っても良い」と回答している。 そのうちの一社のホームページだけは「香りが気になる場合は、香りが弱いもの、無香性のものを選びましょう」と但し書きがしてあるが、「香りが気になる」という表現はあいまいであり、何の知識もない人がこの文言から健康への害をイメージすることは難しいだろう。 いずれにしても、柔軟仕上げ剤、洗濯用洗剤、台所用洗剤、抗菌スプレー剤などについて、もしも洗剤メーカーが「香料成分は乳幼児の健康に影響はないか」と質問されたとしても、「ある」などと回答することはおそらくないだろう。そして子どもにとっては清潔さが最重要と思われがちなこの国では、乳幼児がいる家庭ならなおのこと、洗剤や抗菌スプレーが熱心に消費されるのかもしれない。
この国は大切な発達時期にある乳幼児の健康さえ守る気がないのだろうか。産業界の顔色ばかりうかがって、ぜんそくの患者の増加を、ただ手をこまねいて見ている日本の医療に、うすら寒さを覚える。大人たちが当たり前のことを言えない、または言おうとしないこの国に、未来はあるのだろうか。
＜取材・文／鶴田由紀＞
記事の一部抜粋しましたが、すごい！何が問題か良くわかる良記事ですね！
ただ4年前の記事ですが、香害ますますメーカーのやりたい放題で4年前よりもかなり悪化してますね⁉️
「香害」が公の問題になって10年経ちますが、認知度は少しずつアップしてきた反面、状況は悪化…香害製品の悪進化が止まらない💢
- 洗濯用洗剤に含まれる界面活性剤は、私たちの生活環境（家庭内）にある埃の中にも一定量存在していることも明らかにしました。
ホコリのほとんどは服の繊維ですが、なぜホコリに界面活性剤が含まれているかというと、洗濯時に節水とか言ってすすぎ1回しかしない。すすぎ残りというか服に洗剤が残留している。そして柔軟剤を服に付ける。洗剤も柔軟剤も界面活性剤だからです。
あとスプレーをシュッシュ
💨したり〜
消毒でも喘息・アトピーのリスク
妊婦の職業上の医療用消毒殺菌剤使用と 生まれた子どもの3歳時のアレルギー疾患との関連について
香りの付いた消費者製品: 喘息患者への影響 Google翻訳
ひどい喘息は10年ぶりくらいで、その時は自分のシャンプーや化粧品、日用品の香料のにおいでむせて困っていたけど、今回はとりあえず我が家が無香料なのでお風呂も日常生活もスムーズで、香り由来の発作のストレスなく助かっています。#喘息
— まさこ (@minamotomasako) March 17, 2024
無香料化はマスト！
⚠️↓↓センシティブ有ります↓↓⚠️苦手な方はご注意下さい
💦
不妊症も増えるわけだわな
一般的な柔軟剤の安全データシート
危険有害性情報
皮膚刺激。
強い眼刺激。
生殖能又は胎児への悪影響のおそれ。 臓器の障害のおそれ。 長期にわたる，又は反復ばく露による臓器の障害のおそれ。 水生生物に有害。
我らは実験動物~
