ぁ。ども…おこんばんちわ〜〜今日もお疲れさまです宇宙人くんおばけ音譜

今日携帯スマホを持って出るのを忘れたアホですゲラゲラ笑い←携帯不携帯ってか🤣

まあそれは置いといてウシシ


今日の昔ばなしは指差し

〇〇の目にも涙泣くうさぎ

みたいな話かな無気力




ほんじゃ〜〜口笛


「一つ目小僧の涙」

語り(常田富士男)

甚太(市原悦子)

おばば・一つ目小僧(常田富士男)


山形県の話です。

https://youtu.be/ISA_oltuzwg?feature=shared


むか〜〜しあるところに、甚太(じんた)という、体ばっかりでっかくて、のろまな鼻ったらしの子どもがおった。

甚太は、お六(おろく)ばあさんの孫だったが…

のろまでも、とってもおばあさん孝行の子どもじゃった。

「ばっちゃ、あんべえはどうだや?」
「ああ、ええあんべえじゃ」

そこへ、村の子どもたちがやってきた。

「お〜〜い甚太!」
「八幡様に行くだ!」
「おめえも行くか〜〜?」

すると、おばあさんが言った。

「もうええど、遊んでこいや」
「うん!行ぐ〜〜!」


八幡様の境内は、子どもたちにとっていい遊び場じゃった。

「のこった!のこった!」
「甚太!頑張れ頑張れ!」
「甚太の負け〜〜!」
「へへへ…」

甚太は、体こそでかかったが、小さい者にも負けてばかりだ。

「のこった!のこった〜〜!」
「またまた甚太の負け〜〜!」
「や〜〜い!のろまの甚太!のろまの甚太〜〜!」
「あははは〜〜!」


ところが、ある日の事…

この八幡様について、不気味な噂が広がった。

「一つ目小僧が出ると?」
「ゆんべ、隣村の孫市(まごいち)が攫われかけて、階段転げ落ちて助かったと」
「あっちの幸吉(こうきち)が捕まえられて、飲み込まれそうになったっちゅうぞ!」

「一本杉の為吉(ためきち)ってば、首根っこ捕まえられて、捻り潰されそうになったっていうでねえかよ?」
「まんず、子どもたちを家から出さねえ方がええわな」


そこへ、八幡様のほうから強い風が…


「不気味な風が吹いてきた…」
「わあっ…帰ろ帰ろ…」

こうして大人たちは、寄ると触ると一つ目小僧の話をして…

さすがに元気な子どもたちも、ひっそりとうちの中に閉じこもり、じっと息を殺しておった。


それに比べると、甚太のところはのんびりしたものじゃったが…

ある日の事、甚太は昼飯を食いながら、のっそりとこう言い出した。

「おばば」
「なんじゃ?」
「釜…貸してくれや」
「釜って…あの、飯炊く釜か?」
「んだ」
「釜など、どうするだ?」
「ええから、貸してくれや」
「はあ…おかしな子じゃで…」

おばばは呆れながらも、釜を出してやった。

「ほれ、釜だ」

すると、甚太はまた、おばばに言った。

「おばば」
「なんじゃ?」
「木槌(きづち)も貸してくれや」
「木槌なんて、どうするだ?」
「ええから、貸してくれや」
「はあ…おかしな子だで…」

おばばは首を傾げながらも、木槌を出してやった。

すると甚太は…

「それから、おばば」
「なんじゃ?」

今度は、こんな事を言った。

「握り飯にぎってくれや」
「握り飯なんか、どうするだ?」
「ええから、にぎってくれや」

おばばは、不思議に思いながらも、握り飯を作ってやった。

「握り飯なんか持って、どこへ行く気だか…」


その日の夕方、甚太は釜と木槌と握り飯を籠に入れると、八幡様の階段を上っていった。

そして、拝殿の中に入ると、寝ながら夜の更けるのを待った。



さて…どのくらい時間が経ったか…

「は〜〜…はくしょん!」

太が目を覚ますと、辺りはもう真っ暗じゃった。

そして、おもむろに起き出した。

「腹減ったな…握り飯食お…」


と言って、暗い拝殿に灯りをつけて、握り飯を食い始めた。


そしてちょうど、1つめの握り飯を食い終わった時の事じゃった。

突然、強い風が吹いて、明かりが消えたかと思ったら…

「ひゃあああっ⁉︎」

なんと…真っ暗な拝殿の片隅に、あの噂の一つ目小僧が立っておった。


身の丈、人間の何倍もあって…

でっかい目ん玉が、不気味に光っておった。

「童(わっぱ)!何しにここへ来た?」

一つ目小僧の問いかけに、甚太は答えた。

「おめえと力比べしに来ただ!」
「なに?力比べじゃと?うわ〜〜っはっはっは!」

一つ目小僧は、地響きをたてながら笑った。

「それで、われが負けたらどうする?」

甚太は答えた。

「オラが負けたら、この握り飯みんなやる。その代わり、お前が負けたら…」
「なに?このワシが負けたらじゃと?うわっはっは!で?ワシが負けたら、どうする?」
「今すぐ、この村から出てゆけ〜〜!」
「よかろう!じゃが童、このワシが負けると思うかよ?」
「やってみなけりゃ、分かねべ?」

「で?力比べは、何でする?」

そこで甚太は、こう言った。

「頭張り比べはどうだ?」
「頭張り比べじゃと?」
「どっちか、痛いと言って泣いた方が負けだ!」
「フ〜〜ム…よし決まった!童、われから張れや」

と言って、一つ目小僧が頭を出そうとしたので、甚太は慌てて言った。

「いや…オラから言い出した事だ。オラの頭から先に張れ!」
「よし…なら、ワシからいく。それ、頭出せ!」


とは言ってみたものの…実際に一つ目小僧のでっかい握り拳を見ると、甚太は少したじろいだ。

「童!いくぞ!」

一つ目小僧はそう言って、拳をぶん回し始めた。

「おりゃーーーーっ!」
「おっと…」

すると甚太は、咄嗟に持ってきた釜を頭に被った。

そしてその上に、一つ目小僧の握り拳が…

ガツン!

「うぎゃあ〜〜〜っ!痛ってえ〜〜〜っ!」

あまりの衝撃に、一つ目小僧は悲鳴をあげて飛び上がった。

甚太は、その隙にサッと釜を隠した。

一つ目小僧は、信じられん様子で言った。

「こんな事…なんて硬い石頭じゃあ…」

そこで甚太は、澄ました顔で言った。

「それでも張ったのか?オラまた、撫でたのかと思ったぞ?さあ、今度はオラの番だ」

それを聞いた一つ目小僧は、真っ赤になって言った。

「かぁーーーっ!おめえの拳なんぞ、へのかっぱじゃ!さあ、張れ!」

と、一つ目小僧が頭を出した時…

「よおし…」

甚太は、今度は木槌を取り出して、構えた。

「行くぞ〜〜〜!」

そして甚太は、一つ目小僧の脳天目掛けて、木槌を振り下ろした。

「えーーーーいっ!」

ガツーーーーン!

「ひゃああああ〜〜っ!」

一つ目小僧は、凄まじい声を残して飛び上がっていった。

「あ〜〜〜…」

そして、赤い火の玉のようになって、どこかへ飛んでいってしもうた。

じゃがその時、甚太ははっきりと一つ目小僧の目玉から、ポロリと大きな涙がこぼれるのを見たのじゃった。

一つ目小僧が去った後には、ただ強い風だけが残った。


そして明け方、甚太は戻ってきた。

「われ、どこさ行ってただ?」
「オラ、八幡様へ行ってた」
「なに?嘘こけ」

お六ばあさんは呆れておったが、甚太はゆうべの事を話した。

「オラ、一つ目小僧と力比べしてきただ」
「なに寝ぼけた事を言うとるか?」
「本当だ。一つ目小僧オラに負けて、逃げていっただ。風のように逃げていっただ。ほれ、ゆんべ大きな風が吹いたろや?」

それを聞いたおばばは、また呆れて答えた。

「あれは、東の風じゃ。春先だものな…」


こうして、この村にも平和な春がやってきたそうな。

おしまい。



村の子どもたちの中でも、どーにも冴えない甚太くんが、あろう事か一つ目小僧を退治しちゃったお話でしたウシシ

まあ…少し、ズル賢い手ではありましたがゲラゲラ笑い

完全に、甚太の知恵が勝ちましたな指差し

その事を話しても、おばばは信じてくれなかったけどねー

決してそれ以上に「ワシがやったんやでチュー」アピールもせずに、まるで気にしない感じでやり過ごす謙虚な姿にも感心してしまいますにっこり

きっとその後も甚太は、特に特別扱いされる事もなく、いつも通り穏やかに暮らした事でしょうニコニコ

こーゆーのが、ホンマのヒーローなんやろなとワシは思う立ち上がる

そして村の子どもたちも「のろまの甚太」とはやし立てながらも、一緒に仲良く遊ぶ様子を見ると、この村には決して悪人はいないというかにっこり

ホンマええ人ばかりなんやろなというのが分かって、なんかほっこりしますニコニコラブラブ


ところで今回は、日本の妖怪の中でも馴染みのある「一つ目小僧」のお話でしたが無気力

そもそも、一つ目小僧って一体、どんな妖怪なんでしょね大あくび

調べてみると「特に危害を加えるでもなく、突然現れて驚かすだけという、妖怪の中でも比較的無害な部類」との事でした…ナンジャソリャウシシ←Wikipedia調べ。
けど今回の話の中では、村人が食べられそうになったりとか、なんやかんやと噂を立てられていたよね魂が抜ける

じゃあアレは、ホンマにただの噂やったんやろか無気力

となると、追い出されちゃった一つ目小僧が少し不憫な気もしますがねー

まあ魔物には違いないから、やっぱり退治して正解かなウシシ←じゃあなんも言いなさんな😅





以上、本日ここまでどす🙇‍♂️
訪問がアホほど遅れております…毎度ゴメンやす宇宙人くん

では〜〜明日もご安全に〜〜照れ
おーきにです〜〜ほなね〜〜バイバイチュー笑音譜