どもども…毎度週末昔ばなしのお時間ですぞよ〜〜
今回は、ちょっと怖いお話
和歌山県のお話です。
昔、若い旅のお坊さまが、紀州の熊野詣でからの帰り道を急いでいた…その足取りは何故か乱れており、まるで何かに追われているかのようであった。
というのも…
このお坊さまの名は、安珍(あんちん)と言った。
数日前、安珍ははるばる故郷の奥州白河から、熊野へと向かっていたが、丁度、真砂(まさご)という辺りで、日暮れてしまった。
「さて困った…今夜は、どこか宿を探さねば…」
そこで、庄司(しょうじ)という庄屋のところへ、一夜の宿を頼む事にした。
ここには、清姫(きよひめ)という美しい娘がいて、安珍はこの清姫に手厚くもてなされた。
そして清姫は、この若くて美しい旅のお坊さまを一目見て、好きになってしまった。
それは、安珍とて同じ事であった。
ふたりは夜遅くまで語り合い、お互いの胸の内を伝えた。
安珍は、自分がまだ修行中の身である事も顧みず、帰る時にはまたここへ寄ると約束してしまった。
そして翌日、安珍は熊野大社へと到着した。
ところが、熊野大社の僧侶たちは安珍の心の迷いをすぐさま見抜き、一刻も早く迷いから醒めよと諄々と教え諭したのであった。
考えてみれば、まだ修行中の身…とても許される事ではなかった…そう気づいた安珍は、清姫と会わぬため、来た時とは違う道を辿って行ったのである。
そんな事とはつゆ知らず、清姫は安珍の帰りを今か今かと待ちわびていた。
「今日が約束の日じゃと言うのに、安珍さまは一体どうされたのじゃろう…」
堪りかねた清姫は思わず街道へ出て、道行く人に安珍の行方を尋ね歩いた。
「あの、もし…熊野詣での帰りの、若い旅の僧にお会いになりはしませなんだか?」
「その方なら多分、別な道を行かれたと思うが…」
「えっ? なに…別な道を?…まさか、そのような……」
「あの、もし…熊野詣での帰りの、若い旅の僧をお見かけしませなんだか? 名は安珍と申されます…」
「その方なら、七〜八丁先の街道でお見かけしたが…」
「えっ…やっぱり……」
清姫はもう、狂ったように街道を走って行った。
一方の安珍は丁度、日高川の渡し場から船に乗り込み、今まさにその船が出ようとしているところであった。
「安珍さまぁ〜〜…安珍さまぁ〜〜…」
そして清姫はやっと、渡し場の船に乗っている安珍の姿を見つけた。
「安珍さまぁ〜〜」
その声に気づいた安珍は、清姫への想いを断ち切るように、船頭を急き立ててこう言った。
「船頭さん…早く船を出してくだされ‼︎ さ…早く‼︎」
船は渡し場から離れて、川の流れに乗って進み始めた。
「安珍さま…何故…どうして……安珍さまぁ〜〜…」
清姫は、自分から離れて行く安珍の事が信じられず、深く悲しみ、思わず日高川の中に身を沈めた。
すると暫くして、今度は川の中から恐ろしい大蛇が姿を現した。
清姫は、安珍に裏切られた悲しみから、いつしかそれが憎しみに変わって、遂に大蛇になってしまったのであった。
そして、安珍の乗った船をどこまでも追いかけて行った。
「う〜〜む…憎っくき奴…安珍め…」
しかしその心は…
「ああ……愛しい安珍さま…」
清姫は、安珍への愛しさと憎しみの交錯する中で、どこまでも安珍を追いかけて行った。
やがて船から降りた安珍は、清姫から逃れるために、一心に走り出した…なおも清姫は、陸を這いずって追いかけて来る。
必死で走って行くうちに、安珍は街道の近くの道成寺(どうじょうじ)というお寺に辿り着き、そこへ駆け込んだ。
「何もかも私の身から出た罪とは申せ、今、追われております。どうかお助けください…お匿いください」
「それならば…」
と、見たところ、寺の釣鐘くらいしか身を隠す場所はなかったが、寺の人たちはその釣鐘を下ろし、安珍をその中へ匿ってくれた。
安珍は釣鐘の中で、静かにお経を唱え始めた。
一方の大蛇は、安珍の後を追いかけて、道成寺までやって来た。
ズリズリと石段を這い上り、山門をくぐり、辺りを見渡して、安珍を探した。
そして遂に、釣鐘を見つけた。
大蛇は、釣鐘に体をぐるぐると巻きつけ、大きな口から赤い炎を吐き続けた。
「う〜〜む…憎っくき奴…安珍め…」
「ああ……愛しい安珍さま……」
釣鐘の中で安珍は、懸命にお経を唱え続けた。
そして安珍は、今や大蛇と化した清姫の吐く赤い炎に包まれて、遂に焼き殺されてしまった。
(語り 常田富士男)
昔ばなしで、身の毛もよだつ恐ろしい話は、まだまだまだあるよ〜〜
Q1. 暑さも吹き飛ぶ怖い話ある?
Q2. 怖い話を聞いた後、一人で夜道歩ける?
まず、怖い話…私の直接の体験談ではありませんが、叔母(元小学校教諭)がまだ現役時代、同僚の先生が病気で亡くなったそうで…
その亡くなる前日に、いつものように職員室の黒板の文字を、きれいに全部消して帰ったらしいんですが、翌朝、その先生の訃報が届きました
そのまま学校に行って、朝の職員会議をするのに黒板に字を書こうとしたら、なんと…
前日に全て消した筈の黒板に、その先生の名前だけが浮いて出ていたそうな
ちなみにその先生、私が小学1年生の時の担任の先生でした…先生どーした〜〜
まだ何かこの世に未練があったのかな…
叔母は暫くビビってましたよ
叔母は特に霊感が強い😱
先生の思い出話はいずれまた…優しくて、まるでお母さんみたいな先生でしたよ
怖い話を聞いた後
昼間でも、普段使わない部屋に行くだけでも怖いわ
なので、夜道なんてとんでもないぞ
夜空を見るのは好きやよ〜〜お星さまとかお月さまとか