フジ子・ヘミング著「運命の力」
言わずと知れた、「奇蹟のピアニスト」です。
15年ほど前だったか、NHKのドキュメント番組を見て、彼女の存在を知り、惹かれました。
この「運命の力」は、彼女の壮絶な半生を綴った自伝的なもので、戦中に、ロシア系スウェーデン人の父と、日本人の母の間に生まれた彼女は、
「私は、どこに行っても外人」
と言っています。
戦後、留学を希望するも、国籍がないため、難民ビザで何とかドイツに渡ったり、ピアニストとして、やっと軌道に乗った矢先、難聴を患い、一時演奏活動を断念するなど、彼女の前に幾度となく壁が立ちはだかる中、それでも生きるために必死に立ち向かう彼女の強さが、私の軟弱な心に突き刺さったのです。
私、頑張れてないなぁ・・・と思った時は、この本を開きます。
そして、生きるヒントを与えてもらっています。
先日、李香蘭こと、山口淑子さんがお亡くなりになったと報道された時、一瞬、山口さんとフジ子さんが重なりました。山口さんは、純粋な日本人ですが、満洲に渡ったため、中国人として生きてきた。
戦争は、人の人生を変えてしまう、恐ろしいものなんだなぁ、と思いました。
今、戦争のない時代に生きていられることに、感謝しています。
こんな恵まれた環境で生活できている事に、感謝しています。
もっと、頑張らなアカンなぁ・・・^^;