「当機で緊急事態が発生したため、目的地を変更します。」という、
ドラマのような事態に遭ったことありますか?
相当昔のことですが、1度あります。
緊急事態という表現ではなかった気がしますが、
機内で急病人が発生したので、目的地変更という事になりました。
9月の初旬、ロスから成田に行く飛行機の中で起こりました。
それで、引き返したのではなく、アラスカ、アンカレッジに
向かう事になったのです。機内ではその病気のa人の事を
気遣いながら、2時間近い飛行の後、アンカレッジ空港に着きました。
1時間ぐらい、機内にいて、その人の安否を心配していたら、
幸い病気の人は、大事に至らなかったという連絡が入りました。
機内では、安堵感が広がり、
「さあ、出発だ」と誰もが思っていたのですが
ところが、そんな気配はなく、なにやら英語のアナウンスで、
みんなが騒ぎ出し、バタバタ降りようとするではないですか。
よくよく聞くと、これから成田に向かっても、離発着制限時間に
なるので、アンカレッジに泊まるというじゃあないですか?
「えっ!こっちが緊急事態だ!」と心に中でさけびましたが
従うしかありません。
さらに、私にとっての「緊急事態」が起きます。
航空法で、「手荷物以外は、機外に持ち出してはいけない」
ということでした。
「えっ、だめなの?!」衝撃が走りました。
暑いロスから搭乗したときは、ヘイヘイと浮れて
短パン Tシャッツ姿でした。
「アンカレッジ、寒いのでは?」という予想と、キャビンクルーが
毛布を持って行けと2枚つづ貸してくれた通り、
空港の外に出ると本当に寒かったのです。
周りに、短パンTシャッツという、なめた格好で歩いている
連中はいなく、しかも、2枚の毛布を羽織っているのですから、
「なんだ、このおかしな連中は」という 視線に晒されました。
他の乗客は、用意周到の人が多かったのか、
本当に、私たちしかいませんでした。
暖炉の火が心地よいホテルに入って、一息つくと、
さらなる「緊急事態」を思い出しました。「会社には、あした普通に
出社して、なにくわぬ顔で仕事しなければ、いけなかったんだ。」
(日本を離れている事は一切言ってませんでした。)
と思い出し、連絡しました。「どこにいるの?」と聞かれ
嘘をついてもはじまらないので、「アンカレッジ」「はあ?」としばし
かみ合わない会話があり、その日は終わりました。
本当に病人は無事だったそうだし、
翌日は何事もなかったかの様に、飛行機は出発しました。
変な日本人が、気に入ってくれたのか、
すっかりキャビンクルーと仲良くなり、帰国しました。
(後日、そのクルー達と再会して飲みました。)
そんな、旅を思い出したので、書きました。