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学校の先生ってたのしい!未来の教師へ

学校の先生ってブラックでしんどいだけ?実体験にもとづいて学校の事情を表と裏から紹介します!

 今年も1.17の日を迎えました。私には家族で語り継ぐエピソードがあります。かつて(2019年)全校朝会でも子供たちに話したことがあります。

 

 私には二人の子どもがいます。姉と弟です。弟は今年24歳になります。阪神淡路大震災の2週間後に生まれました。自宅は三木市なのでかなり大きな揺れでした。

 地震発生の午前5時46分、少し前に地響きがあり、私はその音で目が覚めました。お腹の大きい奥さんとお姉ちゃん(3歳)と一緒に川の字で寝ていたのですが、地響きの後、すぐ大きく揺れ出しました。とその時、不思議なことが起こりました。

 どこからか声が聞こえてきたのです。「おとうさーん、おとうさーん」。子どもの声だと思いました。でも横のおねえちゃんは寝たままです。奥さんも寝ています。私は、とっさに(二人を守らなければ)と思いました。おねえちゃんを抱き寄せて奥さんを守るために四つん這いになって二人の上に覆い被さりました。

 そのとたん、横の私が寝ていた布団の上に何かがどさっと落ちてきたのです。真っ暗で何が落ちてきたのか分かりませんでした。

しばらくして、だんだん夜が明けて目も慣れて分かってきました。大きな絵の額縁が落ちてきていたのです。ちょうど私の寝ていた頭のところでした。そのまま寝ていたらどうなっていたでしょうか。

 大けがをしていたかもしれません。当たり所が悪ければ、死んでいたかもしれません。家族を守ろうとして自分が助かったのです。でも、あの子どもの声はだれだったのでしょう。私はひょっとすると、あの声はお腹の赤ちゃんかもしれないと思うのです。お腹の赤ちゃんが呼んでくれたのかもしれない。世の中には不思議なことがあるのだと思いました。

 だから生まれてきた弟には、「おまえが呼んでくれたからお父さんは助かったんだよ。おまえはいのちの恩人だ」と地震の日が来るたびに話しています。弟は、ちょっと照れくさそうに「そんなこと覚えていない」と言います。

 私にとっては、1月17日は、生きていることに感謝する日なのです。