・成長戦略とは、今の企業を将来どういう方向性で大きくしていくかを考えることである。

・成長戦略には以下の方法が考えられる。

 ①市場浸透戦略

 ②製品開発戦略

 ③市場開発戦略

 ④多角化

 ⑤M&A

 ⑥戦略的提携


①市場浸透戦略

・既存の市場に対して既存製品を提供して売上増加を図る

・具体的な方法は以下のとおり

 ・使用量の増加(客単価増加)

 ・競合企業から顧客を奪う(客数増加)

 ・自社製品を購入していない消費者を顧客とする(客数増加)


②製品開発戦略

・既存の市場に対して新製品を提供して売上増加を図る

・具体的な方法は以下のとおり

 ・既存製品に新しい特徴を加える

 ・既存製品とは異なる品質の製品を開発する(新しいものを開発)

 ・既存製品とは大きさや色が異なる製品を開発する


③市場開発戦略

・既存と異なる市場に対して既存製品を提供して売上増加を図る

既存と異なる市場の特徴を分析すること

.海外を市場とする場合、カントリーリスクを分析すること


④多角化

・既存と異なる市場に対して新製品を提供して売上増加を図る

・スピードを求める場合は他社の事業を買収することも検討する

・多角化の種類は以下のとおり

 ・現在の顧客と同じタイプの顧客を対象とする

 ・現在の事業に対して川上または川下に進出する

 ・現在の製品に関するノウハウを活用する

 ・現在の事業にほとんど関係のない新しい事業に進出する

・多角化戦略の採用動機は以下のとおり

 ・新しい市場で成長が見込める場合

 ・現在の製品の市場で成長が見込めない場合

 ・単一事業によるリスクの分散

 ・未利用資源の有効活用


M&A

・自社で経営資源を入手するのに時間がかかったり莫大なお金がかかる場合は買収もひとつの手である

・ただ、安易に買収ばかりすると開発能力(イノベーション能力)が劣化しやすい点に注意すること

・また、M&Aは元々別の組織なので、組織文化の衝突が起きやすいことも注意しておくこと


⑥戦略的提携

・外部企業の素晴らしい経営資源を使いたいときに提携を考えると良いかも

M&Aと同様、自社で経営資源を入手するのに時間がかかったり莫大なお金がかかる場合は提携もひとつの手である

・提携する際には、自社のメリットだけでなく、提携先のメリットも考えてあげると良いと思う

・例として、自社のいも焼酎を作る技術と提携先の販路や顧客ニーズの情報資源を活用してBPブランドいも焼酎の共同開発を行うという事例がある


以上