経営戦略の策定フロー

・以下の①〜⑤の順番で経営戦略を考える


①経営理念・経営目標

(1)経営理念

・経営者が顧客に対して思っていること

・例.1人でも多くの方に気軽に運動を楽しんで欲しい

(2)経営目標

・具体的な数値で表す

・例.月あたり延べ5000人に当店ジムを利用してもらう


②市場環境分析・経営資源分析

(1)何のために分析するのか

・自社の強みを活かすため

・自社にとって不利な市場を選択しないため

(2)分析手法:3C

・自社:自社の得意分野と苦手分野を分析する

・顧客:顧客が何を欲しがっているのか

・競合企業:どうやって顧客に対してアプローチしているのか分析してみる

(3)分析手法:SWOT分析

・分析の際は自社にとってを意識する

・内部環境と外部環境に分けて分析してみる

・内部(強み):絶対に活用したい内部環境

・内部(弱み):改善の余地があれば強みに変える

・外部(機会):強みを活用したり弱みを改善するための判断材料となるため、機会を常に探すこと

・外部(脅威):これから悪いことが起きるかもしれないので何らかの対策を考える判断材料となる


③ドメインの定義

・標的顧客に対して何をどういう方法で提供するか

(1)標的顧客

・「誰に」製品やサービスを提供するのか

・製品やサービスを欲しがっている人を見つける

・例.健康的に痩せたいと考える女性

(2)顧客機能:何を(ニーズ)

・「何の」製品やサービスを提供するのか

・顧客は何を求めているのか?

・例.気軽に運動して痩せたい(以下具体例)

 ・1レッスン1,000円のスタジオレッスン

 ・コーチによるマラソン教室

 ・女性限定のスタジオレッスン

(3)独自能力:どのように

・製品やサービスを提供するにあたり、自社の強みをどう活用するのか?

・例1.優秀なコーチ能力

・例2.優秀なコミュニケーション能力


④階層別戦略の策定

(1)企業戦略(全体戦略)

・経営陣が戦略を策定する

・企業ドメインを策定する

(2)事業戦略

・各事業部長が自事業の戦略を策定する

・各事業毎に競合企業を意識し、競合に勝てる方法を考える

(3)機能別戦略

・顧客に自社製品やサービスを使ってもらうために実際に行動を起こす

・経営資源の強化(人材や組織を強化する)

・顧客に自社製品やサービスの良さを知ってもらう活動をする(マーケティング活動)

・自社製品を効率的に生産する(生産活動)


⑤経営計画の策定

(1)経営計画の役割

・やるべきことが明確になると考えられる

・従業員と情報の共有がしやすい

(2)経営計画の修正

・最初に考えたプランが失敗した場合を想定して次のプランを考える

・次のプランは事前に考えるパターンと失敗してから考えるパターンがある

・どちらのパターンにするかは、現状置かれている状況で判断することになりそう

・また、災害に備えた対策(BCP:事業継続計画)は事前に行った方が良いと考えられる


以上