生産管理は、どうやって品質(Q)・原価(C)・数量および納期(D)を満足させるのかを考える学問とイメージしております。


今回は現場(実際の作業員や工場長)の立場の観点で考えてみました。

生産管理と若干論点がずれてたらゴメンなさい。


まずは、品質(Q)・原価(C)・数量および納期(D)のチェック方法について考えてみます。


1.品質(Q)のチェック方法

(1)QC7つ道具

QC7つ道具とは主に数値データ(例外:特性要因図)を整理・分析し、問題点や原因の発見に役立てる。

・問題点の重要度の発見:重要度の大きさ順に並べてパレート図のグラフとして見える化する。

・問題点に対する原因の発見:特性要因図で問題点と原因を見える化する。

・品質のバラツキ度をチェック:生産されたものの数値データを管理図のグラフに打点して見える化する。

・パレート図、特性要因図、管理図を組み合わせて使うと良いような気がする。※勝手な考え方かなぁ。。。


2. 原価(C)のチェック方法

(1)材料費

・標準価格と実際価格の差異分析を行う

・標準数量と実際数量の差異分析を行う

(2)労務費

・標準賃金と実際賃金の差異分析を行う

・標準時間と実際時間の差異分析を行う


3. 数量および納期(D)のチェック方法

(1)進捗管理

・生産計画(大日程計画・中日程計画・小日程計画)どおりに進捗が進んでいるか確認する

(2)現品管理

・資材管理計画と実際の製品・仕掛品の数量に差分がないことを確認する

・実際に何がどこに何個あるかを正確に把握する

(3)余力管理

・負荷と能力を比較する

・負荷>能力:増員、残業、作業順序や人員の入替等

・負荷<能力:他の工程や作業の応援、作業順序や人員の入替等


次に、品質(Q)・原価(C)・数量および納期(D)を満たすために経営資源(人、機械設備、原材料、生産方法)をどう活用するのかを考えてみます。


1.

特に品質と数量および納期に使えそう

①外注との連携

・コストだけでなく高品質を意識している外注と提携する。

・外注先に品質管理指導(意識合わせ)を行う。

・外注先と生産計画や進捗状況を共有して納期遅れを防ぐ。


2.機械設備

特に品質と数量および納期に使えそう

①機械設備の導入

・品質のバラツキが少なくなる

・生産リードタイムの短縮が期待できる

②レイアウトを意識

・最短コースの設置を意識することで納期短縮が見込める

③設備の保全活動(メンテナンス)

・設備に問題があると出来栄えの品質に影響する

・設備が故障すると納期に影響する


3.原材料

特に原価に使えそう

①高品質でなるべく安い原材料を調達する

・同じ機能で価格の低い資材の調達を行う

②購入資材の標準化

・単一品目の購入数を増大し、購入品目の削減を行う


4.生産方法

下記に挙げる方法がスムーズにいくと強みになると思う。

①品質面(顧客の要望に応えたい)

・デザインレビューの実施

・コンカレントエンジニアリングにより生産部門からの意見を考慮する

・作業標準書やマニュアルの作成

②原価面(出来れば安く抑えたい)

・部品の共通化を意識する

・組立の容易さを意識する

・歩留まりの良い設計を意識する

・不良の出にくい設計を意識する

③数量および納期面(短納期化したい)

IEの導入(工程・作業・動作の改善)

・段取改善(作業と作業の合間の準備時間短縮)


今回は以上となります。