今回はサービス業について記述します


0.サービス業の特徴は主に以下の5つとなります

①無形性

・サービスは実際に提供するまで顧客には内容や品質がわからない(見える化されない)

・なので、顧客に内容や品質がイメージできるように「見える化」を目指してみよう

・例.サンプル、無料体験、動画解説等

②品質変動性・非均一性

・品質は従業員のスキルによって決まるので、バラツキのリスクが発生する

・なので、高いレベルでの「品質の均一化」を目指してみよう

・例.従業員研修、マニュアル化、顧客からの品質アンケートの実施等

・また、品質はスキルの他に「やる気(モラール)」も重要と考える

動機づけ、衛生要因を意識しよう

③不可分性・即時性

・サービスの提供と消費は同時に行われる

・なので、「アフターケア」を意識しよう

④非貯蔵性・消滅性

・サービスは在庫として保存できない

・なので、空き情報を発信したりして「空いている状況を減らすこと」を考えてみよう

⑤需要時期の変動性

・季節や時間によって需要変動が発生する

・また、需要に応じてサービスの供給量を増やすことが難しい

・なので、以下を意識してみよう

 ・ピーク時と閑散期の「需要の平準化」

  ※例.差別的価格(ピーク時高め、閑散期安め)

 ・臨時作業員の活用などの「柔軟な人員配置」


ということで、例を挙げてイメージを掴んでみましょう


1.無形性

①ストレッチ専門店

・実際にストレッチを受けるまで効果がわかりづらい(効果が見える化しづらいので…)

動画などの情報提供をすることで、少しでも効果をイメージしてもらう


2.品質変動性・非均一性

①美容院

・同じ髪型を希望しても、従業員によって微妙な違いが発生しやすい

・また、同じ従業員でも日によって微妙な違いがあるかもしれない

以下の対応で品質の均一化が必要と思われる

 ・従業員教育・研修

 ・基本的なマニュアル

また、動機づけや衛生要因によるモラール管理も必要かと思われる


3.不可分性・即時性

①資格学校

・生(ライブ)での講義は、サービスの提供(講師側)と消費(受講者側)が同時に行われる

正当な理由で受講できなかった場合に対して、以下の対応が必要と思われる

 ・振替講義

 ・振替講義不可の場合は特別に動画配信する


4.非貯蔵性・消滅性

①都心のホテル

・平日空いていたとしても、空いている分を休日に持ち越すことはできない

予約システム導入で空いている日程を発信


5.需要時期の変動性

①観光地のホテル・旅館

・時期によって、ピーク時と閑散期の需要の差が激しい場合がある

以下の対応例を考えてみる

 ・ピーク時は価格を高めに設定する

 ・ピーク時は臨時作業員等人員配置を意識する

 ・閑散期は価格を安めに設定する

 ・設備やセルフサービスによる効率化


以上となります