1.ITアウトソーシングのメリットとデメリット

①メリット

(1)コスト・人件費の削減

・情報システムの構築・運用コストの変動費化

 ※自社で行うと莫大な費用がかかる

・情報システム部門を少数精鋭にする

(2)最新情報技術の活用

・委託先の高度な専門性を活用

 ※急速に進展する情報技術に対応しやすくなる

②デメリット

(1)企業秘密やノウハウの漏洩リスク

・企業の基幹に関する部分をアウトソーシングすると漏洩リスクが発生する

(2)社内で知識やノウハウが身につかない

・委託先に業務を丸投げすることで自社で専門性が身につかない

(3)委託先に対する期待効果の不確実性リスク

・委託先のレベルが低い場合は、期待した効果が得られない

(4)リストラなどによるモラール低下リスク

・情報システム部門の縮小化により、従業員のモラール低下リスクの発生


2.アウトソーシングを円滑に行うために考慮すること(デメリットの対策案)

①漏洩リスク

・企業秘密の漏洩に十分注意すること

・エンドユーザ教育を徹底すること

②知識やノウハウが身につかない

・情報システムの責任は自分達にあると自覚のもとに、社内体制の確立をする

・仕様どおりであるか十分にテスト・検収をすること

・システム変更、改造を行える仕組みを作っておくこと

③期待効果の不確実性リスク

・ある程度レベルの高い委託先を選定すること

④モラール低下リスク

・社内の業務の標準化を徹底することで人員削減しても効率化が保たれ、モラール低下を防ぐ


今回は以上となります。

それではまた次回。