風による共振を含む自励振動
現在、架台の設置方法として似た構造は橋梁等だと思われます、橋が風に煽られ崩壊した事例をもとに架台の設置について考えてみたいと思います。
タコマナローズ橋
風による共振を含む自励振動により崩壊しました。
これと同じことがアルミ架台等でも起こっているのではないでしょうか?というのも壊れ方が酷似していることや、杭の抜ける位置も納得できる動きだと思われます。
実際のタコマナローズ橋の解析資料の中に下記の資料がありました。
塔に当たるところが縦の材料でスクリュー杭もしくはコンクリート杭の位置にあたります。
この塔と塔の中央スパンが、スクリュー杭とスクリュー杭の中央スパンにあたり上記のような動きをし、そのうち疲労破壊につながるのではないか、破壊されなくてもボルトナットの緩みや部材の変形は若干なりとも起こしているのではないか、と思われます。
さて、それでは、何をやってもアルミ架台は壊れるのではないか!ということではなく、想定要素の潰し作業として
1、適正スパン
2、部材強度の再見直し
3、基礎廻りの再検討
4、雪の積載荷重の問題
上記4点の再検証を行って行こうと思います。
構造計算上のスパンや材料で適正であっても、現在倒潰が起きている状況の中、実施データ(壊れていない発電所)を基準に検討したいと思っております。
倒潰に於いて、地盤倒潰や川の氾濫等による倒潰は別とさせていただきます。
上記より、スパンは1800,部材はシェアリング架台に使用している部材を使用して、パネル間は空け正圧を逃がす!
パネル押さえは1パネル6箇所使用
部材参考写真
上記架台の制作に取りかかることに致します。
PS:アルミ架台を設置している全国の皆さん、台風や風によりボルト類が共振で緩んでいる可能性がかなりあると思います、是非点検をお願い致します。