台風第21号による被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。

 

太陽光発電所の倒潰情報も今回は各所で連絡が入ります。

 

状況としては(野立てに対してのみです)

 

1、地盤陥落

2、風による倒潰、パネル飛散

 

上記2点がほぼ倒潰状況の原因とみられております。

また、少ないとは思いますが水没も若干聞いております。

また台風22号が来ている状況で感電等の問題も含め人的被害が出ないことを祈ります。

 

弊社の出荷した架台も被害にあいました。

詳しくはオーナー様の確認をとってご報告したいと思っておりますが、地盤陥落については崖地や土留め工事による造成による土木工事による事故との認識でおりますが、風に関しては建設物の不具合が原因なので、風について報告したいと思います。

 

まずは風については以前、風工学会の講習会で聞いたままの事故が多発しております。

 

1、地盤調査(サウンディング検査)をせずに杭に関しては

  引抜き検査もしてないところもある

 

2、施工上、ボルトの締付け確認、緩みの確認等もしていな

  い。

 

風の倒潰理由は北風による正圧とめくれが問題では無いか

 

北側方面からの風により、下側から正圧(圧力)が発生しまた上面には渦が発生し、架台とパネルがガタガタと揺れ、場合によってはウェーブ現象が起き最後はバランスが崩れ倒潰と、いったパターンでは無いかと推測される、現に倒潰現場の写真が違う場所であっても倒潰の仕方、パネル抑えのズレ、スクリュー杭の抜け方のパターンがある。

 

そこで、スクリュー杭の場合や置き敷きのコンクリート架台の場合、すべてが独立基礎になるため、揺れると一点に集中して破損することがあると思われる、実際にコンクリートの布基礎やベタ基礎の発電所は部材が少し細くても壊れてません、と、いうのも、本来、鉄骨であれアルミであれ、ボルト止めする際にはすべて面合わせもしくは直角での組み合わせであるため、基礎のレベルがきちんと取れていれば問題無いと思われますが、独立基礎であるスクリュー杭であると、若干の杭の沈み込み等により、組み合わせがずれてきたり、部材に負荷がかかってきたりしていると思われます。

 

例えば、皆さん子供の頃に遊んだジャングルジムを例えにとってみると、角の柱が沈むとすべてに歪みが起きます、しかしジャングルジムは何十個の四角で構成されているため歪みが起きづらいです。

https://kotobank.jpより引用

 

このように歪みを起きずらくするには杭と杭をつなぐことで、かなり強固な構造になると思われます。

上部のアルミ架台の強度を上げれば、重量だけが増えるだけですので、できれば基礎廻りの再考をしたほうが良いと思われます。

 

 

 

また、上記、図ーA 図=Bの裏付けとして、車(レースカー)でのダウンフォースと同じことが起こっている

 

正圧と負圧の関係とそこに渦が関係する。

 

と、いうことは、北風から正圧が発生しないように北側に壁を設けたら、正圧は起きないのだろうか?

 

もしくは、正圧を受ける面積を減らせば、倒潰するほどの圧力を受けないのだろうか?

 

現にシェアリング架台のようにパネル間が空いていて正圧がかからない場合の事故率の低さもあると思います。

(シェアリングの事故は杭の沈下が多いと聞きます)

 

しかし、そこに、突風、竜巻、ダウンバースト、ガスフロント等のややこしい現象が絡んでくる、しかし、建築物が壊れないのだから、建築物と同じ作りをすれば壊れないのだろうとは思う、いずれ紙面上の計算では出てこないことなので実証実験するしか無いのですがね。

 

太陽光発電所建設における安全/安心/普及にために私たちができることは壊れない架台を作ることなので、また進捗報告致します。