4月の始め。家で過ごす時間が長くなるだろうと思って、近くの城南図書館へ行ったら、おうち時間にオススメのコーナーが設置されていて、そこで「プレイ・ザ・ゲーム 遊べるボードゲームの本」という本を見つけました!

19世紀後半から20世紀初頭にかけて、ボードゲームの黄金時代を迎えたイギリスで作られた46種類のボードゲームが収録されており、詳細なルールの他、遊ぶためのコマや付属品も付いていて、文字通り遊べるボードゲームの本。

この本、普段は置いてないそうなのですが、この時期だけ特別に福岡市総合図書館から借りて、貸し出されていたようで、偶然にもこの本と出会えた僕はとても興奮しました!


借りて読みましたが、もうまさに自分の好きな領域で、ものすごく面白かったです(^^)実際にいくつかのゲームで遊びましたが、初めて知るゲームシステムもあって刺激を受けました。イラストがまた美しいです。


印象的だったのは、当時のイギリスのゲーム出版者の多くは、地図および石版画の販売業者として生計を立てていたということ。その頃のボードゲームは、彫刻された銅または鋼鉄の版から紙の上に印刷された後、水彩絵具で手作業で彩色して作られたそうですが、これは地図作りと全く同じ製法だったようです。「面白い、しかも教育的なゲーム」は地理を皮切りに、英語、フランス語、歴史、古典神話、博物学、算術、天文学、道徳、宗教と様々な分野で教材として作られ、ゲーム市場の拡大とともに、教科書的ではない、面白さを追究したものも作られるようになったようです。その後、ボードゲームも産業化し、大量生産の時代を迎えるのですが、長くなるのでこの辺で・・・しかし、地図とボードゲームがここまで密接な関係にあったとは!地図好きの僕としては嬉しい発見でした!


さて、この本は全国では8か所の図書館にしか置いてないそうです。ご興味あります方はぜひ探されてみてください。福岡の方は福岡市総合図書館ですね。僕はあまりにも気に入ったので中古本を購入しました。


「プレイ・ザ・ゲーム」(国立国会図書館サーチ)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001491064-00