2015年10月。ドイツ・エッセンで開催された世界最大のボードゲームの祭典「シュピール 2015」に行った時、一際目を引いたゲームがありました。それが「Das Schwarze Loch(ブラックホール)」でした。

 

↑Das Schwarze Loch(ブラックホール)

 

私がその渦巻型の模様に惹かれて、一体どんなゲームなんだろう?とブースに近づくと、考案者であるシュテファンさんが直接ルールを教えてくれて、遊ばせてくれました。そのゲームはすごろくのようにサイコロを振って出た数だけ自分の駒を進めるというものなのですが、真ん中の黒い部分=ブラックホールに先に入った人が負けという逆転の発想がユニークなゲームでした。これは愉快で楽しいと1つ買い、シュテファンさんに「自分もゲームを作っています」と自分の名刺とオリジナルボードゲーム「Amen」のプロモ―ション用のカードをお渡ししてブースを後にしました。

 

↑考案者のシュテファンさん。ドイツ・エッセンの「シュピール 2015」の会場にて。

 

 

帰国後、私は様々な場所でこのブラックホールのゲームを紹介し、遊んできました。

 

↑書斎りーぶるさんで開催しているイベント「ボードゲームで楽しもう!津村修二のハートフルタイム」にて。

 

なんと、福岡市博物館1Fみたいけんラボにも「面白い!」とゲームを置いてもらうことが出来ました。

 

 

その間、シュテファンさんとはメールを通じて親交を深め、ありがたいことに彼は私の「Amen」も買ってくれました。

 

昨年11月~12月にMUJI キャナルシティ博多で開催した「津村修二の創作ゲームとボードゲームのアート展」でもブラックホールのゲームを紹介し、シュテファンさんにその報告をしたのですが、大変感激されていました。文面の中で彼は私のことを「日本のヒーローだ」と言ってくれました。ヒーローなんてなかなか言われるものではありません。照れ臭かったですが、とても嬉しかったです。

 

自分としては「良いもの、面白いものをただ伝えたい」という気持ちだけなのですが、このように感謝されることもあるんですね。こちらこそ、シュテファンさんとの出会いに感謝したいです。

 

↑MUJI キャナルシティ博多で開催した「津村修二の創作ゲームとボードゲームのアート展」にて。