こんにちは!
宗鴨(しゅうおう)です
時々、介護をしていた時の利用者さんから言われていた話を思い出す事があります。
今回、思い出した話は...
「"情けは人の為ならず“だよ。困っている人がいたら自分ができる範囲で助けてあげるんだよ。まわりまわって、いつか忘れたころに戻ってくるから。」
「人には良くしとくんだよ!結局、自分も助けられるよ。」
と、言ってくれていたことを思い出しました。
当時、利用者さん達は80代~90代の人達ですから、戦後貧しかった時代を生きてきて、家族のために頑張り、近所の人達にも気にかけながら生活することは当たり前だったのでしょうね
そうして生きてきて、高齢になって身体が不自由になって、介護保険でデイサービスに行くようになっても、こんな楽しい時間が過ごせることがありがたい。
と言っていました
「情けは人の為ならずって言葉は本当なんだなぁと思っているよ」
と言っていました。
実は、この話を思い出したのには、キッカケのニュースがありました。
そのニュースは、"平均年齢62歳、婚活バスツアーが人気!″
50代~70代の男女の婚活バスツアー・・・でした。
このバスツアーに参加した理由で1番多かったのが、『孤独死が1番怖いから』でした。
ほとんどの人が再婚になるようでしたが、参加の理由、再婚の理由の1番が『孤独死が怖い』って、もしかしたら・・・自分が先に・・・あの世に行く・・と考えていませんか❓
配偶者に看取られてあの世へ行きたい...と、思っていませんか❓
と思えてしまいました。
結婚したら必ず、どちらかが最後は1人になるんです。
当然わかっているのでしょうが...。
看取る人も、看取られる人も、ご夫婦がお互いに相手のことを思う気持ち、気遣いの思いやりがあって過ごされた人生であったら、1人になっても身体が不自由になったとしても、なんとなく上手く行くようになっています。
そして何よりも心が穏やかでいられています
しかし夫婦でありながら、お互いが自己中で生きていて1人になったら辛いでしょうね
自分だけ守ろうとしたら結局、自分をも守れないのです。
周りの人はいなくなります。
自分を守りたかったら、自分の周り、家族、友人達も同じように守ってあげることで自分自身も守ってもらえるようになるのです。
『情けは人の為ならず』の対義語に『悪因悪果』という言葉があるそうです。
悪い行いが原因となり、悪い結果が生じること...。
ちょっと辛いですね。
再婚の理由が自己中だったら、再婚できたとしても・・・結局、1人になってしまうかも...です
『情けは人の為ならず』の話を何度もしてくれた利用者さんは、晩年は1人になっても、身体が不自由になっても、いつも笑顔で周りを楽しませてくれて、そして何よりも見事な旅立ちでした
婚活バスツアーの批判ではありません。
でも何か引っかかりました。
お互いが豊かな心の安定になるためになるなら大賛成です
『孤独死』を考える前に、どう生きるかを考えた方が安心な心を得るための近道かもですね
それがいい~鴨🦆