アメリカに住む知り合いの記者は、
今ごろ、ワシントンに向けて車を走らせているだろう。
いや、もう着いているかな。
目的はエメラルドダウンズ競馬場で行われる、
今日のサイマルキャスト放映。
サイマルキャストとは、複数のチャンネルや放送方式を使い、
同じ時間帯に同じ番組を放送すること。
競馬の場合は、場外間発売のことで、
たとえばマカオとシンガポールのサイマルキャストを例にとると、
その日の番組は
偶数レースがシンガポール
奇数レースがマカオ
といった具合に番組を編成し、
同じ競馬場で、両方の馬券を買うことができるのだ。
レース番号などの違いはあるが、
東京を日本、京都をアメリカ、小倉を香港と考えれば、
分かりやすいかもしれない。
日本では海外レースの馬券を買うことができないので、
サイマルキャストは成立しないが、
外国ではそれを利用して、他国の馬券を買えるのは、半ば常識。
エメラルドダウンズで行われる、今日のサイマルキャストは、
フェブラリーSだ。
記者もらった添付ファイルは、簡単にしか見ていないが、
前回の有馬記念では
スーパーフェクタが1ドル=7660ドルの配当だったようだ。
「私はヴァーミリアンから買うつもりだ」
彼はそう言っていたが、さてどうなることやら。