ダイビング講習 その4 | うつ病を乗り越えて

ダイビング講習 その4

1本目

3日目もボートダイビングを行いました。この日はロープなしでの潜降に挑戦しました。昨日まではロープをたぐりながら潜降してしたのですが、この日は自重と肺の空気量を調節して潜降していく練習だったのです。これが相当難しかったです。潜ろう潜ろうとしてもなかなか潜ってくれない。いつまでたっても水面上にプカプカ浮いているのです。BCから空気を抜くのはもちろんのこと、肺から空気をはき出しておかなければ潜降できないのだそうです。2~3メートルしか潜ることができれば、あとは自然に沈んでいくのだそうです。姿勢も大事で、脚を後ろに曲げて腰をしっかり伸ばす姿勢でなければ潜って行くことができない。こればっかりは最終日までなかなかうまくできませんでした。

要は呼吸をきっちり整えてから潜降する必要がある、ということなのだそうです。初心者は、潜る前の器材のセッティングで息を切らしているし、水に入った瞬間の緊張感で呼吸が乱れています。だから、肺の空気量の調整がうまくいかないということらしいです。

水中では、空気切れの際にバディさんからオクトパスで空気をもらって一緒に浮上する方法を練習しました。これは、きちんとハンドサインをお互い理解していないとできないことです。もっとも空気切れという最悪な状況に陥らないように残圧計を規則正しく確認するのが重要なのですが。

それから、この日はほかにも難しいことを訓練しました。BCやボンベなど器材一式を海面ではずしてもう一度装着する練習とか、ウェイトベルトを海面ではずしてもう一度装着する練習です。

見られた魚の方はというと、キンギョハナダイやアカネハナゴイという小さなピンク色の魚を見ることができたし。海中ではツノダシをまた見ることになったし、クルクンというサバの一種の魚群に遭遇したりと、なかなかまたまた癒されるダイビングとなりました。


2本目

2本目は、13メートルまで水深を下げて、中性浮力を調整していく練習を行いました。深度が下がれば下がるほど、水圧の関係でBCの浮力が落ちてくるので、空気を少しずつ追加してあげて中性浮力を保持するというわけです。中性浮力が保たれていれば、空気を吸えば体は浮き始めるし、空気を吐けば体が沈み始めます。このバランスが崩れた時が中性浮力が維持できていない、ということになります。しかも呼吸のタイミングと体の浮沈のタイミングは若干ずれています。中性浮力の調整は経験がなければなかなか難しいなあと思いまいsた。ほんの数本潜っただけでわかるわけはないです。
この日は13メートルまで潜ったと言うことで、水深5メートルでの安全停止というのを行いました。水深のあるところで空気を呼吸した場合、海面で呼吸する場合よりも窒素が多く体内に吸収されることになります。急激に浮上すると、この窒素が急激に血管内に流入し気泡となって、脳や脊髄にダメージを与える場合があるのだそうです。これがいわゆる減圧症という奴です。ですので水深5メートルで3分程度停止し、窒素濃度を慣らしてあげてからゆっくり浮上するのだそうです。


ゆっくり浮上すること

この日、繰り返しインストラクターの方に言われたのは、ゆっくり浮上すること、でした。沈むことより浮かぶ方が危険である、とも言われました。ゆっくり浮上するためには、中性浮力の調整のためにBCに入れていた空気を、浮上するにつれて少しずつ出してあげなければならないのです。水圧が下がればBC内の空気も膨張して、浮力が増してしまうからです。浮上するのにBCの空気を抜くというのも矛盾した感じですが、理由がわかれば、なるほど、という感じでした