最近本を読んでないな~という自覚症状出てきたので

本棚の本を取り敢えず。
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これは一昨年くらいに買って初めてちゃんと読んだんだけど、

是非多くの人に読んでもらいたい一冊ですね。


日本史や国語の授業で冒頭だけは聞くけど、

はたしてちゃんと本の趣旨を理解している人はどれくらいいるだろう?


「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言えり」

って言葉だけ聞くと平等論を説いてるかのように思えるけれど、

ノンノン。



つまり、人間は生まれながらに平等のはずなのに、
頭のいいという人もいれば馬鹿といわれる人もいる。
裕福な人もいれば貧しい人もいるし、ちっとも平等ではないじゃないか。
なんでだ?
それは学問をしたかの差だ。
努力や知識が自分の現在の身を決めるんですよ。
だからみんな勉強しましょう。
自立の心を持ちましょう。

ってこと。

構成は今風に言うとメルマガっぽい感じであるよ。


周りに被害与える存在として、
『他人の幸せと自分の不幸を比較して、
その差を埋めるために努力しようとするのではなく、
他人を落として低い方へ合わさせようとする人』
の指摘があってね。
今も多いよね、平均よりちょっと高いだとか、

自分よりちょっと待遇が良さそうに見えるってだけで、

けしからん、もっと給料下げて然るべきだ、

みたいな主張。

昔からこの手の人に悩まされてたんだなぁと思うと
いろいろ考えさせられる。


あと国家と国民は合わせ鏡、どちらか一方が悪いなんてことはありえない。

政治が悪いって思うなら国民がその程度のレベルなんだよとかね。

現代に通じる指摘がたくさんあるので是非今と照らし合わせながら読むとイイネ。



口語体じゃなく文語体を買ったわけだけど、

普通に読めるのはそれは国語の授業で一応学んだからなんだろうなぁ

と改めて感じましたよ。

よく学校の授業で意味ないものとして古典・漢文言われる事あるけど、

結構役に立ってる。

日本の古典授業は欧米のラテン語みたいなもんだね、きっと。


いやぁ、読書ってホントいいもんですね(●曜ロードショー風)