続きです!
※相櫻
※BL
自己責任でお願いします🙇🏻♀️
---------------------
「ごっ!ごめんなさい!すぐに吐いて!…えっと、ティッシュは…」
焦ってティッシュを探した相葉雅紀が備付けのボックスティッシュを俺に差し出すが、
俺はそれを受け取ることなく、口の中のものをゴクンと飲み込んだ。
「へ?え?だ、ダメです!ダメです!吐き出してください!」
「無理、もう飲んだから。」
「えぇ、でも絶対汚い…あ、うがい!口ゆすいできてください!」
「引いた?」
「っ!そ、そんなわけ…ないです。嬉しかったから余計に後ろめたくて…」
「フッ、ほんとに素直なんだな。うがいしてくる」
嬉しかったと言った相葉雅紀に俺も嬉しくなって、うがいした後洗面台の鏡に映った俺はやけにいい顔をしていた。
間抜けな顔…w
今だけは全てを忘れて幸せになれそうなそんな気がしてならない。
ベッドに戻るとまだ申し訳なさそうにしている相葉雅紀に愛おしさが溢れる。
「気分悪くないですか?」
「大丈夫。心配しすぎw」
「だって…」
「それより、気持ちよかった?」
「っ/// それは…はい…///」
「そっか〜、俺、男喜ばせる適正あんのかな〜?w」
「だ、ダメですよ!?」
「え?何が?」
「…俺以外の人とは、して欲しく…ない…です。」
「……」
「すみません。ただの他人なのに…。でも、嫌なんです。」
「…俺のこと随分と気に入ってるね。」
「気に入ってるというか…好きというか…」
本当の俺のことを知ったらこんなことは言ってくれないんだろう。
俺は人としても最低だ。ましてや弁護士の相葉雅紀からしてみたらお荷物でしかないだろう。
「俺は相葉さんに好きになってもらえるような奴じゃねーよ。」
「…なんでですか?」
「あんたは知らないだけで、俺は悪い奴だから?」
「…もし貴方が僕の親を殺したって僕はあなたを好きになりますよ?」
「っ!…は?何言ってんだよ…w」
「無差別に人を殺したテロリストでも、銀行から金を奪った強盗でも…。俺は貴方が好きです。」
「…弁護士なのに…そんなこと言っていいのかよ…」
「キスしたら分かるよ。この人は俺の運命の人って。」
急にタメ口になって、僕ではなく俺と言った相葉雅紀の瞳の奥が俺を求めている気がした。
「…わかんないだろ…そんなの、」
「じゃあ、確かめてみる?俺とあなたは運命かどうか。」