続きです!
※相櫻
※BL
自己責任でお願いします🙇🏻♀️
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「いいことあった?」
松本くんに聞かれて思わず目が泳いだ。
相葉くんと5年ぶりの行為をした次の日だったが、私情を持ち込まず平常心で働いていたつもりだったから驚いた。
「な、なんで?」
「んー、肌の調子がいい。」
「ばっ、ばか!そんなことないでしょ!」
「あやし〜。昨日、相葉くんから"櫻井くんと一緒!?"って電話あったんだけど?」
目をキラませて俺を見る松本くん。
「…何もないよ。」
「初恋の相手なんでしょ?燃えない?」
「…燃やしません。」
「ね、今度4人でご飯行こうよ!」
「話聞いてたか?」
「いこーよー!あ、櫻井くんは相葉くん誘っといて!俺は大野くん誘うから!」
「え!?無理だよ!連絡先知らないし!」
「じゃあ、後で教えるよ……待って、やっぱ直接教えてもらった方がいいかも、個人情報だし!」
「えぇ…」
めんどくさそうな顔を見せながらも内心ラッキーだと思った。
相葉くんと会えるなら理由はなんだってよかった。
2日連続で会えることに胸を躍らせた。
終業後、松本くんに聞いた相葉くんの勤め先のビルに向かった。
「もしかして、櫻井さんですか?」
案内板で相葉くんのオフィスが何階か確認していると話しかけられた。
「え?あ、…はい。」
「あー、俺は相葉くんの同僚です。うちのオフィスまで案内しますよ。」
「あ…ありがとうございます…」
愛想のいい可愛らしいその人は二宮さんという人で、相葉くんとも松本くんとも知り合いらしい。
根暗な俺は初対面の人と2人っきりのエレベーターの空間が少し気まづい。
「相葉さんとはどんな関係なんですか?」
「え?…えっと…」
「好きなんですか?」
「えっ!」
初対面の人からの直球な質問に動揺してしまう。
「もてあそんでるんですか?」
「そんなわけ!…ない、です」
そんなつもりはないが、騙して関係を続けようとしているのはもてあそんでるのかもしれない。
「みんな相葉さんのこと好きなんですから、てきとーなことしないでくださいね。」
「…え、」
「相葉さんがモテることなんて櫻井さんが1番分かってるでしょ?2人の過去に何があったかは知らないけど、相葉さんの優しさに漬け込んで不幸にするつもりなら俺が許さないから。」
「不幸にしようなんて思ってない!…です。」
「じゃあ、どういうつもりなんですか?」
「……す、好きなんです。諦められなくて、どんな形でも相葉くんを繋いでいたくて…」
胸がギュッと締め付けられる。
相葉くんにとって俺は無かったことにしたい存在だとわかっていても相葉くんの中から消えたくないんだ。
「つきましたよ。相葉さん呼んで来ますね。」
スッとエレベーターを降りていく二宮くんに続いて慌てて降りた。
廊下の壁沿いに立って相葉くんを待っていると
「もうすぐ来るんで、じゃあ俺は。」
二宮くんがニヤッと笑って、去っていった。
その後に来た相葉くんの連絡先を聞いて任務はそうそうに完了してしまい、話を広げられず
大人しく帰ろうとした俺の腕を相葉くんが掴んだ。
「あー、…えっと…。あっ、先の話!みんなでご飯行くとか言ってたやつ。俺の友達も呼んでいいか、松潤に聞いといてくれない?」
フロントまで送ってくれるんじゃないかと淡く期待したが、やはりそんなわけはなかった。
所詮、相葉くんにとって俺なんて大した存在じゃないんだ。
呼びたい友達って誰なんだろ…。
おこがましく気にしてしまう。
相葉くんに好きな人がいませんように、と願ってしまう。