続きです!
※相櫻
※BL
自己責任でお願いします🙇🏻♀️
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あの日も台風が近づいていて、強い雨が降り続いていた。
放課後、窓に雨が打ちつける教室で仲のいい友達2人と喋って時間を潰し雨が弱くなるとこを期待していた。
「相葉、今日も告白されてたよな。2組の吉岡?」
友達の1人が言った。
「え、もう知ってたの?」
「まじかよー!俺、吉岡ちゃんいいなと思ってたのに〜!」
別の1人が悔しがって言う。
「でも、俺断ったよ。この前別れたばっかだし、しばらくはいいかな?って。」
「えっ!そうなの?!やっぱ、モテる男は余裕あるわ。」
感心したように言う友達に、そんなことないよと謙遜して笑い流した。
「実際、相葉が落とせない奴なんていないんじゃない?先生もみんな相葉好きじゃん?」
「なわけないだろ。たまたまだよ。」
フッと鼻で笑って言うと、譲らず言い返される。
「いや、俺はいけると思う。男だって相葉が本気出せば落とせるっしょ。」
「男?そんなん落として何になんだよw」
「相葉の凄さが明白になる。」
「明白にしなくていいよw」
「でもさー、まじで誰にでも好かれるよなー相葉って。あーゆー地味なタイプにもモテるじゃん?」
そう言った友達がクイッと顎を動かして、教室の隅でお喋りをしている大人しそうな2人の女子を指した。
「地味とか言うなよ。大人しくて控えめなだけでしょ。」
「なるほどなー。勉強ばっかしてそうな奴が全然勉強しない相葉に惹かれる理由はこういう素直なところか。」
「お前ちょっとバカにしてんな?w」
「あ、バレた?w でも、事実さ、勉強以外の楽しみとか知らなさそうなあの子らの唯一の楽しみが相葉くんを見て陰でキャーキャー言うことなのかもね。」
チラッと教室の隅の2人を見ると、パッと視線を逸らされた。
2人とも嬉しそうに何やらコソコソと話している。
「勉強より楽しいことなんていっぱいあるでしょ。」
そう言った俺に友達も「だよな〜」と共感した。
「相葉先生が教えてあげたら?」
「なにを?」
「勉強より楽しいこと?w」
「なんでだよw てか、誰に?w」
「櫻井とか?眼鏡だしガリ勉だから他の娯楽とか知らなさそうじゃん?」
「男に教えることなんかないよw」
「相葉の腕にかかれば、どんな人間もメスになるっしょw」
「なんだそれw」
そんなくだらない会話をして時間を潰していると、
「あ、迎え来た!」
1人が携帯を開いて言った。
「あ、俺も乗せてってよ〜!家近いじゃん?」
別の1人が言う。
「全然いいよ!相葉も乗ってく?」
「え、いいよ。俺、逆方面だし。」
「でも、」
「大丈夫。傘あるし。」
「そっか、じゃ!また明日な!」
「おうっ!」
帰っていく2人を見送ってから、自分もそろそろ帰ろうと教室を出た。