ここからは息子が
NICUに入院していたときのことを書きます。


息子が生まれたときの感情は、
正直、嬉しいという単純なものでは
ありませんでした。
もちろん、無事に生きて
生まれてくれたことは
本当に嬉しかったです。
でも、やっぱり
「27週で産んでしまった…」
「どうしよう、この先どうなるんだろう」
という今までの人生で味わったことのない
大きな不安。
この気持ちが一番大きかったです。

入院中にNICUの医師から出産後のお話を
聞いていました。
「まずは生後72時間が大きな山場です。」と。



出産して翌日
まだトイレも一人で行けない、
ご飯も食べていない状態でしたが、
息子に会いに行けるということで
車椅子で看護師さんが連れて行って
くれました。

初めて息子を見た瞬間、思ったこと。
「小さい」
そして「可愛い」

想像よりも本当に本当に小さくて、
両手にのるサイズ感でした。
でも想像よりも手足やお顔が
しっかりとしていました。
あの小さな細い足で
お腹を蹴っていたんだなと思うと
愛おしくなりました。

ただ、息子には人工呼吸器やたくさんの
チューブが繋がっていて、
その姿を見てやっぱり
「ごめんね…」と思わずには
いられませんでした。
息子を目の前に泣きそうになって、
涙をこらえました。
頭の中では、
こうなったことは誰も悪くない
ということはわかってはいるものの、
母親として「ごめんね」
という思いは、あのときと変わらず
今もまだあります。

NICU面会時間は
1時間と決まっていました。
写真や動画を撮ったり、
先生の話を聞いたりしていたら
あっという間です。



小さく生まれた赤ちゃんは、
いくつかの問題があります。
呼吸、動脈管、排便、脳出血、貧血
などなどです。

息子は
【呼吸】肺は落ち着いていて大きな問題なし
【動脈管】薬で閉じました
【脳出血】ありませんでした
【貧血】生後、数回輸血をしました
というかんじでした。
一番問題だったのが、排便です。

生後しばらくちゃんとした排便がなく、
お腹が張っている状態でした。
造影剤をつかった検査を数回受けましたが、
出ず。。
小さく生まれた赤ちゃんは
自分で排便しづらいのですが、
状態が悪化すると腸が破れてしまうという
説明がありました。
この頃は、毎日排便があったか
とても心配していました。



→続く