前の記事でも申し上げました通り

現在、私はpixivにて『変身忍者嵐の二次創作小説』を投稿し続けており、皆様にもお読みいただけると幸いですとご挨拶させていただきましたが

それては、その『小説』なるものがどのやうなものであるのか?

試しに読んでみたいと思われる方もいらっしゃると思いましたので

一番好評だったエピソードの一つを、ここで紹介させていただこうと思います。

騙されてと思って読んでみてください。

それでは以下、引用させていただきます。

変身忍者嵐より 毒蛾くノ一楓誕生


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「目が覚めたかね、娘御よ?」

そう呟いた男は、頭蓋骨の一部がはみ出たような奇怪な容貌であった。

世を混乱させ、江戸幕府の転覆と天下の支配をもくろむ悪の忍術組織『血車党』を事実上指揮する上忍骸骨丸である。


その骸骨丸の前に、黒装束のくノ一が一人横たわっていた。

年の頃は数え年で、せいぜい17くらいであろうか?

まだ少女といってもいい、可愛らしい娘である。

その娘は猿轡をかまされ、手足を縛られるという形で自由を奪われた状態で骸骨丸の前に横たわっているのだが、その右足には小さな吹き矢が刺さっていた。

その吹き矢には睡眠薬が仕込まれており、彼女は不覚にも今まで、その吹き矢のせいで意識を失っていたのである。

が、意識を取り戻した彼女は、今は目の前の骸骨丸に対して憎悪の視線を向けていた。

ここは北九州の有馬藩城内、家老職にある高橋義澄の私室の『はず』である。

有馬藩には不正な密貿易と、南蛮からの大量の武器密輸入の噂がかねてよりあり、御公儀としても調査の必要を強く感じていた。

そこで公儀隠密である彼女を、まず有馬藩に腰元として潜入させ、その動向を調査させていたのである。

有馬藩について調べるにつれ、彼女は密貿易、武器輸入の背後にある組織の存在と、家老職にある高橋義澄が、とうやらその組織の事実上の傀儡人形と化していることを突き止め、どうやら高橋が、その黒幕と今宵密会するとの確証を得て、密かに天井裏から様子を窺っていたのだが

それを現れた骸骨丸にいきなり発見されてしまい

こうして虜にされてしまったのである。

「いきなり舌を噛まれて自害されても困ると思い、こうして猿轡を噛ませておいたのだが‥‥」

骸骨丸は、自分を憎悪の眼差しで見るくノ一を面白そうに眺めていたが、ふいに

「娘御、この私の目をよく見るがいい!」

と、まるで挑発するように彼女に言った。

くノ一はその言葉に釣られて、思わず骸骨丸の目を見てしまう。

骸骨丸の目には、相手を睨みつけることにより、その相手を呪縛する能力があった。

いわゆる『邪眼』である。

まだ年若いくノ一には、これに抗する術もなく、たちまち彼女の目はとろんとなってしまい、顔は紅潮し、口許も緩んでしまった。

その様子を確認した上で骸骨丸は、目の前のくノ一の猿轡をゆっくりとはずしていく。

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骸骨丸は、あらためて彼女に問いかける。


「娘御、名前は?」

くノ一はゆっくりと答えた。

「楓‥‥、と‥‥、申します‥‥」

「お主は公儀の隠密、この有馬の密貿易について調べにきた、それで間違いないな?」

「はい‥‥」

そのくらいのことなら、わざわざ聞く必要もないし、さっさと始末してもいいのだが、骸骨丸は彼女に対して、別な興味があったので、あえて生かしておいたのだ。

「ところでお主は、先ほど、この私を見るなり」

骸骨丸は本当に聞きたいことを娘に尋ねることにした。

「骸骨丸!、血車党、と思わず叫んでいたが、お主は、なぜ私のことを知っていたのだ?」

くノ一楓は、骸骨丸の問いに対して、ゆっくりと、こう答えた。

「カスミからいろいろ話は聞いています‥‥」

ほう、やはりな!

骸骨丸は自分の予想が当たったことを喜んだ。

伊賀忍同士、しかも同年代で横のつながりはあるだろうし、もし、そうなら面白いくらいには思っていたのだが

どうやら、この楓というくノ一は、変身忍者嵐と共に、我が血車党の邪魔をし続ける小娘、伊賀忍カスミの友人ということで間違いなさそうだ。

なら、利用価値は十分にある。

骸骨丸は、楓を縛っていた縄の戒めを解き、邪眼の能力で彼女を立ち上がらせると

転移の術で、新しい化身忍者を生み出すための重要な拠点である髑髏館に

くノ一楓と共に瞬間移動した。

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気がつくと楓は寝台の上に全裸で寝かされていた。

そして、意識を取り戻した彼女は、自分が全裸であり、しかも黒覆面を被った医師と思われる怪しげな雰囲気の数人の男たちに囲まれていることを知った。

「きゃあ!」

彼女は急いで起き上がろうとする。

が、どうしたことか、彼女の身体は、少しも彼女の思う通りに動いてくれない。

「無駄な努力は止めよ、娘御」

その声の主である骸骨丸は腕を組みなから、黒覆面の医師たちの後ろに立っている。

「いや、これからは楓と呼ぶことにしよう。少しの間だけだが」

そして骸骨丸はキッパリと言った。

「これから、お主には我が血車党の化身忍者に生まれ変わってもらう」

楓は思わず身の毛がよだつほどの寒気と恐怖感を覚えた。

その言葉の意味がわからない彼女ではない。

もうダメ、死ぬしかない!

思い詰めた楓は舌を噛みきり、自害しようとする。

が、少しも身体は自由にならないままである。

「必要上、意識は邪眼から解放したが、身体の動きは邪眼で呪縛したままなんでな」

面白いものを見るような目付きの骸骨丸。

「いやっ、いやぁぁぁぁ!!、お願い、一思いに殺してください!」

楓は目にいっぱいの涙を浮かべ、必死に叫んだ。

「ほう、化身忍者になるのが、そんなに嫌なのか?」

骸骨丸はニヤニヤしながら

「化身忍者になりたくて、なりたくて、とうとうたまらずに、この私と一夜を共に寝てまでして、お願いした女もいるのだぞ」

と楓に教える。

「もっとも、今やそいつは我が党にとっては裏切り者だがな」

骸骨丸は『その女』のことをあらためて思い出す。

「そんな人、私には関係ありません!!」

楓は絶叫する。

「お役目を果たせなかった以上、死ぬ覚悟は出来ています、あなた方に慈悲の心がわずかでもあるなら、一思いに私を殺してください!、お願い!!」

骸骨丸はここで

「そんな徳川のためのお役目に何の意味があるのだ?」

と楓に反論する。

「い、意味‥‥?」

楓は動揺する。

今まで考えたこともなかった。

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「考えても見ろ」

骸骨丸は冷静さをたもった声で、楓に問いかける。

「お前が命懸けで、その徳川のためのお役目を果たしたところで、たかが下忍に過ぎないお前はどれほどの報酬を得ることが出来る?、いや、私は大体は知っているが、ハッキリ言えば雀の涙だろ?、そんなもののために、お前はお前自身の一つしかない命を懸けるのか?」

楓は、そんなことは考えたこともなかった。

「それから、お前はカスミのことを友人だと思っているようだが」

骸骨丸はあくまでも冷静さをたもったままである。

「第三者である私から言わせてもらうが、お前とカスミは、少しも対等ではない。論より証拠、あいつは、今のお前のような危険な任務につくことはない。少なくとも変身忍者嵐と、父タツマキにいつも守られ、それを徳川の連中も当たり前だと思っている。違うのか?」

楓はまったく反論出来ない。

「下忍に過ぎないお前の命は徳川にとって、所詮は使い捨てだが、徳川のお気に入りであるカスミは違う。特別待遇で、挙げ句、徳川から父親とは別に所領までもらっているではないか」

楓はショックのあまり、骸骨丸に対して、何の反駁も出来ずにいる

「お前は、まだ、それでもいい方だ。何故ならば捕まったのが我が血車党だからだ。だから、こうして我が党のために生きる機会も与えられている」

骸骨丸は、さらに畳み掛けるように

「他の、例えば有力大名に潜入した徳川のくノ一がどうなったか知っているか?」

と楓に言った。

「捕まえた連中に集団で輪姦された挙げ句に、惨たらしい殺され方をしていることくらい聞き及んでいないのか?」

勿論、楓もそのことは知っており、敵方に捕らえられたくノ一の運命の悲惨さは十分に理解していた。

「我が党は一度もそんなことはしたことがない。他の武士どもと比べてどうなんだ?」

骸骨丸は、むしろ誇らしげですらあった。

「今、お前は確かに全裸にされているが、それは化身忍者になってもらう手術のため。いやらしい目的は少しもない、そして化身忍者になれば、お前はいきなり我が党の中忍だぞ!、それにひきかえ」


骸骨丸はここでだめ押しする。

「仮に、このまま伊賀のくノ一を続けていたところで、ずっと下忍のまま、危険と隣り合わせのまま、恐らく何年も生きられず、どこぞで野良犬のような最期を迎えるだけだぞ!」

楓は、もはや一言も反論出来ない。

なぜなら、それは事実としか思えなかったからだ。

「それでも、化身忍者となることで我が党の中忍となり、さらに功あれば立場も上になっていくのは嫌なのか?」

楓は、やっとの思いで答えた。

「少しだけ時間をください‥‥」

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翌日である。

骸骨丸が新しい化身忍者に声をかけた。

「どうだ、化身忍者毒蛾くノ一楓、生まれ変わった気持ちは?」

その骸骨丸の問いかけに、化身忍者毒蛾くノ一楓が

「イーッ!、ヨーウゥゥー」

と叫んだ後に、こう答えた。

「骸骨丸様、この私に生まれ変わる機会をお与えくださり、本当にありがとうございます。これからの私は血車党のために働き、敵対するものは討ち滅ぼすことを誓います!」

その姿は毒蛾の化け物そのものであり、かつて変身忍者嵐と対戦した血車党の化身忍者毒蛾くノ一と瓜二つである。

ただ、その長い髪の色だけが違っている。以前の毒蛾くノ一の髪の色は金だったのに対して

彼女の長い髪は、まるで血の色のような深紅であった。

毒蛾くノ一楓の意識の中に、かつての伊賀忍楓のそれは残っているものの‥‥

化身忍者に生まれ変わったことにより、その心は、もはや「人面獣心」と成り果てていた。

もはや彼女の心を支配するのは血車党であり、その心は悪魔となった。

なぜ骸骨丸は、あえて以前の化身忍者毒蛾くノ一の、まるで複製のような「もう一人の毒蛾くノ一」を、わざわざ別人を素体にしてまで、新たに作り上げたのか?

それは今後、おいおいに明らかになっていくことである。

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(引用終了)

いかがでしたか?

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