我が国と海を隔てて隣接するロシアは資源大国であり、石油、天然ガスなどの産出国であることはよく知られているところです。
では、そのロシアとパイプラインを通じて資源を輸入すればメリットは大きいのではないか?
ドイツをはじめとするヨーロッパ諸国はそう考え、ロシア側と手を組み、実際にパイプラインを建設しました。
それがノルドストリームです。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%A0
ノルド・ストリーム(のるど・すとりーむ Nord Stream)とは、バルト海底を経由してロシア・ドイツ間をつないだ天然ガスのパイプラインのことである。2005年、ウラジーミル・プーチン大統領がドイツを訪問した際に結ばれた協定をもとにして、海底部に74億ユーロ(約8000億円)、陸部に約60億ユーロ(約6500億円)、の総工費約134億ユーロ(約1兆4500億円)、の費用を投下して、2011年11月8日に稼働を開始した[1]。
近々、第二のパイプラインとなるノルドストリーム2も稼動が予定されています。
このパイプラインの建設についてアメリカのトランプ大統領は、この計画の主導的立場にあったドイツを名指しで
https://jp.sputniknews.com/politics/201807175128496/
米国が北大西洋条約機構(NATO)加盟国としてドイツを守る義務があり、ドイツより多くの防衛費を費やすなか、ドイツがロシア産天然ガスに数十億ドルを支払い、ガスのために新たなガスパイプライン(ノルド・ストリーム2)を敷設する計画であることは全く容認できない
と強く批判しましたが、ドイツのメルケル首相は、この批判を一蹴しました。
が、トランプ大統領はそこで引き下がることなく、更に2018年05月にドイツのメルケル首相に対し、ドイツ政府がガスパイプライン・プロジェクト「ノルド・ストリーム2」を支持し続ける場合、大西洋間の貿易戦争に発展すると警告しています。
https://jp.sputniknews.com/business/201805184891052/
政府関係者らの話によれば、今年4月のワシントンでの会談で、トランプ大統領がメルケル首相に、ドイツは「ノルド・ストリーム2」プロジェクトへの支持を断念すべきだと述べた。その見返りとして、米国は新たな貿易協定に関する交渉を欧州連合(EU)と開始するという。
仮に新貿易協定に関する問題が解決されない場合、EU諸国は6月1日から、鉄鋼とアルミニウムの輸入に対する米国による保護関税に直面する可能性がある。
我が国においては米中貿易戦争ばかりが注目されていますが、アメリカとドイツを主軸とするEU諸国との間もなかなかに緊張感が増しているのが実際のところ。
https://jp.reuters.com/article/global-economy-trade-idJPKCN1LM0JT
トランプ米大統領は先週、ドイツや欧州が、為替相場をユーロ安に操作して輸出や貿易を自国有利になるよう働きかけることで、米国企業に損害を与えている、と改めて攻撃した。
「ほぼ中国並みに悪い。ただ(中国より)小さいだけだ」と、トランプ氏はブルームバーグに語った。
実際には、対米や全体の貿易黒字額では、ドイツの黒字は中国よりも大きい。
もし、米国とドイツの溝が改められることなく拡大すれば、その反動で為替市場のボラティリティーが急上昇する事態が起きかねない。ボラティリティーは現在、史上最低に近い水準にあるが、それが急上昇するならば、世界金融市場の安定を脅かすことになりかねない。
トランプ大統領のいう「アメリカ・ファースト」は、中国のみならず、ロシア、更にはEU諸国をも刺激し、結果として、例えばドイツの中国の急速な接近にも結びついているように見えます。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/56531
2016年、中国はドイツにとって最大の貿易相手国となった。以来、メルケル首相は公式の場で、「中国はドイツにとって一番大切な国」とはっきりと言う。
去年の交易額は、中→独が1000億ユーロ、独→中が860億ユーロ。ドイツのGDPの半分は輸出によるものだから、中国の存在は大きい。ドイツ車も、3台に1台は中国市場向けだ。ドイツ経済は、中国がくしゃみをしたら、風邪どころか肺炎になる。
だから、現在の米中貿易戦争も他人事ではなく、ドイツ人にとっては我が身に降りかかった災難に等しい。しかも彼らは元々トランプ大統領が大嫌いなので、あの大統領のおかげで中国の景気が冷え込むかもしれないと想像しただけで、頭に血がのぼる。
このトランプ憎しが後押しになったのか、今回の政府間協議はまさに独中スクラムの大展開となった。22の経済協力協定も調印された。
米中貿易戦争は、既に単純なアメリカと中国だけの争いではなくなっています。
ドイツ、更にはEU、そしてパイプラインにより結びつくロシアも、もはや当事者です。
アメリカ様が本気を出せば「中国なんぞは一捻り」などと一部ネトウヨは考えているようですけど
このままでは、ちょっとまずいことになるかもしれません。
とりあえず、近未来の予測としてハッキリ言えること
トランプ大統領がいかにメルケル首相を恫喝したところで、今さらドイツは「ノルド・ストリーム2」プロジェクトを断念することはないでしょう。
間違いなく「ノルド・ストリーム2」は完成し、稼働します。
さて、そうなったとき
我が国はアメリカについていけば百年安心といくでしょうか?
では、そのロシアとパイプラインを通じて資源を輸入すればメリットは大きいのではないか?
ドイツをはじめとするヨーロッパ諸国はそう考え、ロシア側と手を組み、実際にパイプラインを建設しました。
それがノルドストリームです。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%A0
ノルド・ストリーム(のるど・すとりーむ Nord Stream)とは、バルト海底を経由してロシア・ドイツ間をつないだ天然ガスのパイプラインのことである。2005年、ウラジーミル・プーチン大統領がドイツを訪問した際に結ばれた協定をもとにして、海底部に74億ユーロ(約8000億円)、陸部に約60億ユーロ(約6500億円)、の総工費約134億ユーロ(約1兆4500億円)、の費用を投下して、2011年11月8日に稼働を開始した[1]。
近々、第二のパイプラインとなるノルドストリーム2も稼動が予定されています。
このパイプラインの建設についてアメリカのトランプ大統領は、この計画の主導的立場にあったドイツを名指しで
https://jp.sputniknews.com/politics/201807175128496/
米国が北大西洋条約機構(NATO)加盟国としてドイツを守る義務があり、ドイツより多くの防衛費を費やすなか、ドイツがロシア産天然ガスに数十億ドルを支払い、ガスのために新たなガスパイプライン(ノルド・ストリーム2)を敷設する計画であることは全く容認できない
と強く批判しましたが、ドイツのメルケル首相は、この批判を一蹴しました。
が、トランプ大統領はそこで引き下がることなく、更に2018年05月にドイツのメルケル首相に対し、ドイツ政府がガスパイプライン・プロジェクト「ノルド・ストリーム2」を支持し続ける場合、大西洋間の貿易戦争に発展すると警告しています。
https://jp.sputniknews.com/business/201805184891052/
政府関係者らの話によれば、今年4月のワシントンでの会談で、トランプ大統領がメルケル首相に、ドイツは「ノルド・ストリーム2」プロジェクトへの支持を断念すべきだと述べた。その見返りとして、米国は新たな貿易協定に関する交渉を欧州連合(EU)と開始するという。
仮に新貿易協定に関する問題が解決されない場合、EU諸国は6月1日から、鉄鋼とアルミニウムの輸入に対する米国による保護関税に直面する可能性がある。
我が国においては米中貿易戦争ばかりが注目されていますが、アメリカとドイツを主軸とするEU諸国との間もなかなかに緊張感が増しているのが実際のところ。
https://jp.reuters.com/article/global-economy-trade-idJPKCN1LM0JT
トランプ米大統領は先週、ドイツや欧州が、為替相場をユーロ安に操作して輸出や貿易を自国有利になるよう働きかけることで、米国企業に損害を与えている、と改めて攻撃した。
「ほぼ中国並みに悪い。ただ(中国より)小さいだけだ」と、トランプ氏はブルームバーグに語った。
実際には、対米や全体の貿易黒字額では、ドイツの黒字は中国よりも大きい。
もし、米国とドイツの溝が改められることなく拡大すれば、その反動で為替市場のボラティリティーが急上昇する事態が起きかねない。ボラティリティーは現在、史上最低に近い水準にあるが、それが急上昇するならば、世界金融市場の安定を脅かすことになりかねない。
トランプ大統領のいう「アメリカ・ファースト」は、中国のみならず、ロシア、更にはEU諸国をも刺激し、結果として、例えばドイツの中国の急速な接近にも結びついているように見えます。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/56531
2016年、中国はドイツにとって最大の貿易相手国となった。以来、メルケル首相は公式の場で、「中国はドイツにとって一番大切な国」とはっきりと言う。
去年の交易額は、中→独が1000億ユーロ、独→中が860億ユーロ。ドイツのGDPの半分は輸出によるものだから、中国の存在は大きい。ドイツ車も、3台に1台は中国市場向けだ。ドイツ経済は、中国がくしゃみをしたら、風邪どころか肺炎になる。
だから、現在の米中貿易戦争も他人事ではなく、ドイツ人にとっては我が身に降りかかった災難に等しい。しかも彼らは元々トランプ大統領が大嫌いなので、あの大統領のおかげで中国の景気が冷え込むかもしれないと想像しただけで、頭に血がのぼる。
このトランプ憎しが後押しになったのか、今回の政府間協議はまさに独中スクラムの大展開となった。22の経済協力協定も調印された。
米中貿易戦争は、既に単純なアメリカと中国だけの争いではなくなっています。
ドイツ、更にはEU、そしてパイプラインにより結びつくロシアも、もはや当事者です。
アメリカ様が本気を出せば「中国なんぞは一捻り」などと一部ネトウヨは考えているようですけど
このままでは、ちょっとまずいことになるかもしれません。
とりあえず、近未来の予測としてハッキリ言えること
トランプ大統領がいかにメルケル首相を恫喝したところで、今さらドイツは「ノルド・ストリーム2」プロジェクトを断念することはないでしょう。
間違いなく「ノルド・ストリーム2」は完成し、稼働します。
さて、そうなったとき
我が国はアメリカについていけば百年安心といくでしょうか?