中国の家電製品の品質向上というのは随分前からの話なのに

未だに「中国の家電製品は不良が多い」という俗論を見かけるときがありますのでコメントしておきます。

そもそも家電専門誌「技術営業LEADERS」の調査による、白物家電全体の故障率は2.8%です。
http://xn--cckd2ksepd.com/

>多いと感じるか少ないと感じるかは人それぞれですが、シャープや日立などの国産メーカー・ハイアールに代表されるアジア系メーカーを問わず総括的に見て、100台に3台は何かしらの不良や故障が発生しているのです。

この数字から明らかな様に国産の有名メーカーでも「100%壊れない製品」を製造することは不可能で、機械故に一定数は壊れるのです。

問題は平均値3%に対して、ハイアール家電が壊れやすいのか?という点です。

結論から言えば、ハッキリと統計に表れる程の違いはありません。
国内だけで見ても年間の白物家電出荷台数は600万台にのぼり、3%と言えど18万台が該当します。

→我が国の家電製品は、もはや中国と比べて、特に品質面でリードしているわけではなくなってきているんです。

むしろクレームに対する迅速な対応などは、逆に我が国のメーカーの方こそ見習うところがありそうです。

ハイアールという企業名は、まだまだ私たち日本人には馴染みの薄いものですが

そんなハイアールグループの創業者である張瑞敏氏は、山東省莱州市の労働者階級に生まれ、両親は地元の縫製工場で働いていたという文字通りのプロレタリアートの出身者です。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%B5%E7%91%9E%E6%95%8F

「これまで品質管理を徹底してこなかったから、こんなにも多くの不良品を作ってしまった。その責任は私にある。だから、私の給料をカットする。だが、今後、不良品が出たら、それは君たちの責任だ。さあ、このハンマーで(欠陥のある)冷蔵庫を叩き壊すんだ!」

→張瑞敏氏の発言です。

そんな張氏は創業当初、日本企業の経営を徹底して学んだとされ、中でも松下幸之助氏に関する著作はほぼすべてに目を通しているのだそうです。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140314/261132/?ST=smart

が、張氏が「今のパナソニック」に学ぶところがあると思っているかというと

これは大いに疑問です。

近年の張氏はドラッカーの著書などをもとに組織改革を推進しているとも聞きます。

むしろ私たち日本人の方こそ

松下幸之助氏のような過去の偉人のことを思い出す必要があると思うのは、私だけでしょうか?

松下幸之助氏から学んだ張氏と

松下幸之助氏の残した精神を忘れつつある私たち日本人

この差を考える必要があると思います。