2023年12月1日(金)

 

11月中頃から痛み出した左目。

たまーになる結膜炎かと思って放置していたが、いつもより目が痛む。

痛む箇所は目の奥で、目の奥をなにかで突かれている(ひねられている?刺されている?)ような痛みで目が明けてられない時がある。それに結膜炎は、近くに物が寄ってきてピント(焦点)を合わせようとした時にのみ痛みがあったが、今回は常に痛いし、寝てても痛みで目が醒める。

そしてそれは一向に改善せずだったが、11月27日頃、急に痛みが左目から右目にチェンジした。

かと言って、左目の痛みが治まったわけではなく、激痛が右目に移動したって感じで、右目の充血は治まらず、要するに両目が充血して痛くなった。

こんな事は今までになく、ここでようやく怖くなって、痛みがチェンジした日にネットで口コミ評価の高い病院を探し、予約をとって今日病院に行って来たってわけです。

さすがに評価が高いだけあって、待合室には10人ほどの患者さん。

電話予約の時に「予約していてもきっかり時間に呼ばれる事はないのでお待ち頂くつもりで・・」と言われたことに納得です。

 

20分ほど待ってから名前を呼ばれ、診察室に入ると、そこには沢山の女医さんがおられ、その中の一人の女医さんから問診と共に軽い診察を受ける。

するとすぐにドクターの部屋へ行かれ、帰ってこられたと同時に、施術室と書いた小部屋に案内され「すみません。ちょっとここで隔離しますね」と言われ、前後の重い扉をガッツリ閉められてボッチにされました。

そして「これを読んで暫くお待ちください」と言われて渡されたのが・・!

どうやら『はやり目』の可能性があるらしく、目の状態の検査をする前に、先に一度ドクターに診てもらうとの事だ。

ちなみに『はやり目』とは、とても伝染力の強い結膜炎で、有効な予防薬や消毒薬がないため、多くの人に感染し流行させてしまうらしく、10日~2週間の出勤停止(学校なら出席停止)を医師から指示されるらしい。

 

「うーん、それはまずいなあ~」と思いながら待っているとドクター(美人)に呼ばれ、眼底検査機で色んな目の角度から写真を撮られました。

で、その結果「強膜炎ですね」と。

結膜炎なら知っているが強膜炎なんて初めてきいたので、「バイキンでも入ったんですか?」と尋ねると、「菌が入ったのではなく、体内の免疫システムがおかしくなって白目の強膜という部分を自分で攻撃してるんです。だからステロイドを投与して、その攻撃をシャットアウトします」と言われました。

 

※ 以下、MSDマニュアルより。

 

【強膜炎とは】

強膜(眼を覆う白く丈夫な線維性の組織)の重度で破壊的な炎症で、視力を脅かすことがあります。

・強膜炎は、ときに、全身性の炎症性疾患がある人に起こることがあります。

・主要な症状は、眼の奥深くでうずくような痛みです。

・診断を確定するため、ときに画像検査が行われます。

・治療は一般に、コルチコステロイドの投与から始められます。

強膜炎は、30~50歳の女性に最も多くみられます。3分の1の患者では両眼に発生します。強膜炎は、間接リウマチ、全身性エリテマトーデス、またはその他の自己免疫疾患(免疫系が正常に機能しなくなり、体が自分の組織を攻撃してしまう病気)に伴って起こることがあります。強膜炎の約半数は、原因不明です。

 

【症状】

強膜炎の症状としては眼の痛み(典型的には深いところの痛み)があり、痛みは激しく常にみられることが多く、その結果眠れなかったり、食欲が落ちたりします。このほか眼の圧痛、涙の量の増加、羞明(しゅうめい、明るい光に過敏になる)といった症状が出ます。眼が赤く充血し、一部または全体に紫がかった色がみられることもあります。

まれに、炎症の程度がひどく、眼球に穴ができて(穿孔[せんこう])、摘出しなくてはならなくなることもあります。このように激しい炎症は、壊死(えし)性強膜炎と呼ばれます。壊死性強膜炎では、しばしば他の器官にも問題が生じます。

 

【診断】

・医師による症状と眼の外観の評価

・ときに画像検査

強膜炎の診断は、症状と細隙灯(さいげきとう)顕微鏡による観察所見に基づいて下されます。ときに、眼の後ろ側に炎症が起こることがあり(後部強膜炎)、その場合、後部強膜炎の診断を確定するために超音波検査またはCT(コンピュータ断層撮影)検査が必要になることがあります。

 

【予後(経過の見通し)】

強膜炎になると、約14%の患者では1年以内にかなりの視力低下がみられ、約30%の患者では3年以内にかなりの視力低下がみられます。壊死性強膜炎では、約50%の患者が10年以内に、多くの場合は心臓発作によって、死に至ります。

 

【治療】

・コルチコステロイド

・ときに免疫抑制薬

・ときに外科的修復

強膜炎の治療では、通常、経口コルチコステロイド(プレドニゾン[日本ではプレドニゾロン]など)が処方されます。非常にまれですが、軽症であれば非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)の内服の治療だけで済むこともあります。自己免疫疾患がある場合やコルチコステロイドの効き目がない場合は、メトトレキサート、シクロホスファミド、またはリツキシマブなどの免疫の働きを抑える薬(免疫抑制薬)が必要になることもあります。

 

 

・・・と、まあ、そういう訳で、再発性のある病気で完治する事はないみたい。

しかも強膜炎は、重篤化する事もあるので、早期から徹底した十分なステロイド治療行い、壊死性強膜炎に至らないようにすることが肝要だとの事。 一旦、強膜炎を発症した場合は定期的な診察を受け、症状の悪化や再発が見られた場合は、速やかに眼科専門医を受診することが必要との事。

ちなみに、最悪は眼球に穿孔(穴があくこと)が起こり、失明や眼球摘出の状況に陥ることもあるらしい。

また、そこまで重篤な経過をたどらない場合であっても、視力が低下する可能性は高いみたい。

1時間ほどかけて目の精密検査を行い、美人ドクターから「点眼薬を2種類出しますので、2種の点眼薬を5分間開けて1日4回注してください。で、1週間後にまた診せに来てください」と言われました。

えらい事になったなあ。。