雨波波波波「明日は心でできている」小山薫堂著より。波

筆者は子供の頃から、「やらずに後悔するより、やって後悔しろ」と父親に言われ続けたという。そう言ってくれる親がいることは心強いだろう。

ほんのちょっとした一言が背中を押してくれるものだ。やった後悔より、やらない後悔のほうが多いものだ。たいてい後から考えれば、あの時こうしていれば、などと思うが、その時にはとても踏ん切りがつかないものだ。

しばしばやったことがないから、やめておくということがある。しかし、やったことがないからこそ、やる価値があるものも多いことも確かだろう。

仕事でも、人と同じようなことをしていては、それ以上にはなれない。むしろ、人がやっていない、思いつかないことをやるからこそ、その後の成果も期待できるともいえそうだ。

もちろん、それなりの失敗もあるだろうが、それは次への経験として蓄積されるものだ。ここでの「いい後悔」とは、やってみたあとでの後悔のことだった。

くもり「アイデアの極意」内藤 誼人著より。恋の矢

筆者は、人間にアイデアをもたらす源泉は何かと聞かれたら、それは「不快感情」だと答えているそうだ。

つまり、不愉快であれば、それをなんとか改善しようと思いうものだ。そのために、いろいろと考えることが、アイデアにつながることは容易に想像できる。

アイデア商品のほとんどは、それが原点だろう。どうしたら、もっとうまくいくかを徹底的に考えるのだ。

逆に創造的でない人間は、保守性、あきらめ、依存性があるという。それも頷ける。発想のトレーニングには、どうしたら今の不快さを取り除けるかを考えていればいいのだった。

雨「アイデアの極意」内藤 誼人著より。高通通

しばしば、なにかいいアイデアがひらめいたというようなことを聞くが、そのためには、まずテーマがなければならなかったのだ。

そのテーマについて考えているからこそ、アイデアが浮かんできたのだ。前提は、素晴らしいひらめきのためには、それと同じくらい素晴らしいテーマを持っていることが必要だったのだ。

それは、必ずしも自分で考えなくても、人からヒントをもらってもよかった。ビジネスでは、しばしばクレームが次の新しい企画やアイデア、サービスへのいいヒントともなることもある。

くもり「アイデアの極意」内藤 誼人著より。ショボーン

この分裂思考とは、まったく無関係な2つの要素を、頭の中で結びつけてしまう能力のことだった。確かにそれができることは、クリエイティブな能力があるといえる。

またそのためには、頭が柔軟でなければならない。単に常識にとらわれているうちは、感動や面白味のあることは創れないだろう。

さて、ここでは面白い例があった。それは佐賀の唐津市にある川だった。一本の川をはさんで「京町」と「魚屋町」という2つの町があった。その町をつなぐ橋ができた時、それぞれの町は意見が合わなかったのだ。

そこで、出色のアイデアを出したのが町の代官だった。魚と京とあわせて、鯨橋にしたらと提案して、紛争は治まったという。実にユニークでわかりやすい。誰もがこんな名称を思いつくわけではないだろう。

雨「アイデアの極意」内藤 誼人著より。やぎ座

創造的な人ほどチームプレイが苦手らしい。とはいっても、チームプレイが苦手だからといって、創造的な人とは言えないだろう。

とにかく一人でとことん何かを突き詰めたいと思わなければ、何かを創りあげるのは難しい。没頭できる何かを持っていることはある意味幸せな時間を過ごしているともいえる。

熱中できる趣味は、その時々で異なるが、数年間は続けてきたものはある。かつては絵画であったが、今では身近なものをカメラで写し取っている。やはりどこかアートに関連しているのかもしれない。

また、身近な自然や植物、野鳥なども見るのも関心がある。いずれにしても、好奇心はいつでも持っていたいと思う。

晴れ「人を動かす文章術」齋藤孝著より。爆  笑

テレビでは、コメンテイターといわれる人が、一般論をしゃべるが、それは無難にしておこうと考えるかららしい。しかし、文章でそれをやると悲惨だと指摘している。

面白くもなんともない文章は逆に苦痛でもある。意味の含有率がゼロはダサイ文章と同じだった。それは無神経さからくるものらしい。

筆者は繰り返している。「凡庸さは恥」だと肝に銘じておきたいと。一般論を越えて、自分はこうだといえるものを持っていたい。そうでなければ、人を動かすことはできないだろう。

晴れ「人を動かす文章術」齋藤孝著より。ドキドキ

筆者は滅多に会えない人に、お中元・お歳暮感覚で年に1,2度メールを出すそうだ。その際に、お勧め情報を1つ入れておくという。それでおトク感を感じてもらえるという。

またなかなか会えないが、あなたのことをいつも気にしていますというメッセージにもなるようだ。コストゼロで「つながってる感」が生まれるのは素晴らしい。

ハガキよりもメールのほうが、優れているのは即時性だった。思い立ったらすぐにできるのがいい。コストゼロの贈り物はまだほかにもあるだろうか。

くもり「人を動かす文章術」齋藤孝著より。ドキドキ

かつては何度か試みたことはあるが、それを継続するのは難しい。ある程度2週間とか区切ってやっても効果があるらしい。

小学生でもできるこんなことでも、選んだ記事に対する愛着を巻き起こすという。そして、記事がまるで自分が書いたものだと思えるようになるようだ。そこまで行けばやった効果もありそうだ。

ノートの左ページに切り抜きを貼って、右ページにコメントを書くというものだった。コメントを書くということは、自分なりに考えるということでもあろう。

切り抜いた後で、そこに出てくる数値を覚えて話せれば、説得力も増すものだ。この単純で地味な作業は読書するよりも馬鹿にできないことのようだ。
くもり「アイデアの極意」内藤 誼人著より。ヒマワリ

お笑い番組や笑える映画を観るのも意外に良いアイデア産出法だという。ここには、「お金持ちだからにこにこしているのではなく、にこにこしているからこそ、既存のビジネス習慣を打ち破るような驚くべき商法や商品を思いつくのである」とあった。

なるほど、そんなものかと思える。いいアイデを出そうと思えば、とにかく面白いコメディ映画を観て笑うのがいいと、すすめている。

そういえば、最近「笑う」という体験をしてしなかったことにも気づく。また自分から面白い冗談を仕入れておくのもいいのだ。アイデアマンは思考も柔軟でなければならないとうことだった。

本田宗一郎さんは、どんな人と話すときにも冗談を欠かさなかったという。やはり常識的な習慣にとらわれているうちは、大した結果も期待できないものだろう。
くもり「アイデアの極意」内藤 誼人著より。キスマーク

そこで、大事なのはまず、くつろぐことだった。いつでも椅子にビシッと腰かけているだけでは、体が固まって自由な発想もできそうにない。もっと精神的にも身体的にもくつろがなければ、良いアイデアなど生まれようがないのだった。

ここにはリンカーン大統領の職務のことが述べられていた。彼は足を投げ出して職務を行っていたという。つまりリラックスした姿勢で考えごとをしたほうが、ずっと創造性が高まるということだった。これはアメリカの大学で証明されていることだった。

着るものも体を締め付けるものよりもゆったりした洋服のほうがいいらしい。またソファにゆったりと寝そべるのもいいという。そう言えば、竹村健一氏もそんな格好で対談していたと、かつて読んだ本に書かれていたな。