初期人類史で驚くのが、生体反応の背景がない進化学説が、大学教授などの学問権威と称される方々から、聴かれることです。

二足歩行移行で有名なのが、プレゼント説です。これは、類例に基づいた学説です。動物によっては、雄が雌に求愛するのに、食べ物を持ってきて、プレゼントすることから出てきた学説です。プレゼントを運ぶのに、二足歩行をしたとしても、運搬が終わると、元の木阿弥で元の行動に帰るのです。

プレゼント説が、世界の主流をなす学説と言うから、初期人類史の進化理論のレベルの低さが推定されるのです。



 人類は、上下肢比(腕の長さに対する脚の長さの比)が、1.65~1.7です。脚が長くなったから、二足歩行に移行せざるを得なかったのです。プレゼントのやり取りなどが、原因ではないのです。

二足歩行移行は、脚が長くなる生体反応を見つけるのが、焦点です。

頭脳発達も、脳容量が450CCから3倍の1350CCに増えた生体反応を見つけるのが、人類の進化を科学的に解明する焦点です。

10年以上に及ぶ実験を伴うフィールドワークで発見したのが、体温系のブラッドシフトという水中で起きる生体反応でした。

ブラッドシフトには、重力系のブラッドシフト(エコノミー症候群に見られる生体反応)、呼吸系のブラッドシフト(潜水で心臓が危険になった時酸素を心臓に送り込む生体反応)などが、見られるようですが、体温系のブラッドシフトというのは、冷たい水に手足を浸すと、上がった後、血液が送り込まれてまっ赤になる生体反応です。霜焼けの生体反応の大がかりなものです。



 男性と女性ですが、体格・体力は男性が優れていて、身長も高く、骨格もしっかりしていて、運動能力も優れています。それでは、男性の方が長生きするかというと、女性の方が長生きするのです。女性が優れているのが、生体反応力です。

男性が体力・体格に、女性が生体反応力に優れている相互の格差は、約10%と見ています。生体反応力が優れているというのは、長生きすると言うことです。そして、進化の能力が優れていると言うことです。



 生体反応力というのは、物理学的には、エントロピーの均衡を図る機能が優れていると言うことです。人類の腫瘍進化である二足歩行移行、言語の駆使は、女性が推進役となって進めたものだと解析できます。

シーシャトル理論は、サバンナにおける陸上進化説系統の、二足歩行移行に関するプレゼント説などの生体反応の背景がない進化論の科学性を否定するのです。