井上陽水を聴きながらギターの弾き語りを始めた私が初めてレコーディングした曲が「いつのまにか少女は」でした。
レコーディングと言っても、中学の同級生と当時ようやく普及し始めたラジカセで生録しただけですけどね(笑)。お手軽にDAWでマルチトラック録音ができる今とは違い、「録音」すること自体に「憧れた」時代でした。カセットが登場するまでは、高価なオープンリールを手に入れないとレコーディングなんてできませんでしたから、「録音」=「プロミュージシャン」という意識がありました。

「いつのまにか少女は」は、ヒットしたシングル「夢の中へ」のB面の曲で、東宝映画『放課後』(主演:栗田ひろみ)の挿入歌となりました。
個人的には、3番の歌詞

「君の笑顔は 悲しいくらい 大人になった」

がとても印象に残ってます。
「大人になっていくことで失われていくものがある。そして、それはもう取り戻すことはできない」…「悲しいくらい」にはそんな思いが込められているような気がしました。

この曲は、2004年Every Little Thingのボーカリスト持田香織が2枚目のソロ・シングルとしてカバーしていますが、バックを務めたミュージシャンが凄いのです。

Acoustic Guitarは今剛。和製フュージョンバンドの草分け的存在「PARACHUTE(パラシュート)」のメンバーで、日本の音楽シーンを支える引く手あまたのスタジオ・ミュージシャンとして知られています。

そして、Keyboardsが小島良喜1975年「8・8Rock Day」で観衆の度肝を抜いた「スターキングデリシャス」のメンバーでした。なんとその時まだ10代(!)というから、驚きです。しかも、スタキン自体、このころはまだアマチュアバンドじゃなかったかな? それにも二重の驚きを感じます。
圧倒的存在感のボーカル、大上留利子さんは、今でも「日本で一番好きな」女性シンガーです。

 

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ジャケット1

 

ジャケット2