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和助さんが作品中で言っていた曽我物語を読んでみたのですがなかなかに切ない話でした。

もともと話は仇討ちをする兄弟の祖父の話から始まるのですが、兄弟のお父さん(Aさん)にはお兄さん(Bさん)がいました。

そのお兄さん(Bさん)というのが、祖父からとても酷い仕打ちを受けていて、祖父とお父さん(Aさん)に仇討ちをすることにします。

その結果お父さん(Aさん)だけを射ることになってしまい、祖父は一生嘆き悲しんでいたそうです。

そのお父さんには二人の息子がいました。(厳密には三人だけど、この一人は、違う父親から生まれた子供なので今回は除外)彼らは成長するうちに、何故自分達にはお父さんがいないのか、周りにはいるのに、そう思い、Bさんに仇討ちを決意します。

兄弟のうちの兄には、恋人がいました。兄は、恋人をとるか仇討ちをとるか、何度も悩んだみたいですが、結果仇討ちを取ることにしました。しかし、兄の中で恋人の影響はとても強く、恋人にだけは、仇討ちのことを教えています。それを知った恋人はただ泣きながら、絶対周りに教えないことを誓います。

そして、とうとう兄弟の仇討ちは果たされます。兄か弟かどちらかが(ここがあやふや)「このままひっそり家に帰って母親と暮らそう」と言います。しかし、それを聞いたもう片方が「自分達がここで帰って母親や恋人に迷惑をかけるわけにはいかない。ここで討ち死をしよう」と言って、兄弟はその場で大声で宣戦布告をし、多数の敵を斬って倒していきます。

ここで兄は強敵に遭い、討ち死をします。弟は生け捕りにされ、当時の権力者源頼朝の前に引き渡されます。

弟はあまりにも潔く、源頼朝は武士の鏡だ。願わくば、このまま生かして、武士として使いたい、と言いますが、弟がそれを辞退し、結果性格の悪い源頼朝の部下によって、刃があまり研がれていない刀によって首を落とされます。

そのことを知った母親は、もう後の祭り、ただ嘆くことしか出来ず、恋人は分かっていたこととはいえただただ泣いていました。

その後恋人が出家し、長生きしたところで話は終わります。


和助さんはこの話が好きだと言っていました。兄のように、恋人の存在がありながらも仇討ちを取る意志の強さ。弟のように、権力者の前でありながらも、気高い志を持ち続ける精神の強さ。そんなところに惹かれていたんでしょうか。

恋人は出家をしたことから、ずっと兄のことを思い続けていたんでしょうね。和助さんは、自分といると七緒ちゃんと苦しい思いをさせることを分かった上でずっと悩んでいたんじゃないか、なんてことも思わず妄想してしまいます。


文学部故かどんな作品でも見ると徹底的に調べてみたくなる性格が出てしまい、曽我物語を読んでみましたが、和助さんの考え方と妙に一致していてびっくりしました。花まにはこんな所まで作り込んでる作品なのか、と感動してしまいました。勿論これは私の意見なので和助さん好きの方から見たら違う意見も出てくるとは思います。

結論 やっぱり花まには素敵な作品です