米團次師匠の2席目は、ご当地ネタ
播州皿屋敷を題材に作られた
その名も「皿屋敷」
歌舞伎や映画で番町皿屋敷なるものがありますが、
もとは姫路のお菊さんが原題となっています。
今回の落語会は父であり師匠である
桂米朝師匠の文化勲章受賞を記念して
開催されている写真・絵画展を記念して
行なわれたものです。
桂米朝師匠は、本名:中川清として、
1925(大正14)年に、満州(現:中国)大連に生まれ、
5歳のとき、本来の地元である姫路市へ疎開してきましたので、
姫路で育ち姫路から大阪へ巣立ち、さらに全国的な大看板として
人間国宝にまで認定されるようになりました。
もちろん姫路の名誉市民である事は間違いないです。
文学館の壁面にも、『播磨と文学者たち』のコーナーに
この『皿屋敷』の下げが記されています。
本題では、皿屋敷の件(くだり)を聞いた長屋の連中が、
「それ、昔の話やろ?」
「そや、話しは昔の話しやけど、幽霊は今でもでるでえー、
ほれ!姫路の城下から西に行ったところに車屋敷があるやろ?
あれが、“皿屋敷”言われて、あの古井戸から
“お菊さんの幽霊が出る言うやっちゃあ!」
と言うところで、
「姫路文学館は、ちょうど姫路城を東に望む場所にありますから
この場所に皿屋敷があったと言われてたんですね?」
と米團次師匠の講釈がありました。」
夜席の皿屋敷は聞き応えがありましたね!
そのまま女形としていける米團次師匠にとっては
ぴったりのお話しでした。