本日、日本テレビ系の『ザ!世界仰天ニュース』を観ました。
本日のタイトルは「芸人仰天苦労話スペシャル」でした。
何組かの芸人さんたちのお話しでしたが、
番組の取りを取るお話しとして、
漫才コンビ「中川家」のお話が紹介されました。
実際の兄弟同士でコンビを組んでいる
大阪府守口市出身の「中川家」のお話しでしたが、
兄、剛がある日を境に、突然訳がわからない病気に苦しみ出します。
舞台に立っていても人の目が気になりだし、
また、電車に乗っても息苦しくなったり、
挙句にはエレベーターとかの密室は、発作が出る不安の為、
一人では乗れなくなったりする病気に陥ったそうです。
病名は【パニック障害】です。
パニック障害の本格的な原因は未だ解明されていません。
しかし、心の病であるがゆえに外的症状はまったくでず。
MRIや心電図などを撮って見ても何の結果も出てきません。
それゆえ、以前は“怠け病”とされてきました。
しかし、原因はあります。
もともと自分にないものを求め、それを更に追求して、
限りなく完璧にしなければならないプレッシャーを
自分自身にかけてしまうタイプの人が、
この病気に罹ります。
悪く言えば自分に融通が利かない人がなりやすい病気です。
しかしこの自分に融通が利かない人と言うのは
何も特別な人ばかりではありません。
ある意味、世の中のあらゆる人が
融通利かない人ばかりではないでしょうか?
かくゆうわたくしも以前経験したことがあります。
観客の前に出たものの急に舞台で真っ白になって
何もできずに引っ込んでしまった経験があります。
その原因は何だったか? それは、ふとしたことです。
一瞬目を見てしまいました。そして考えてしまいました。
“え?今のパフォーマンスは受けていたのだろうか?
しらけさせてしまったのではないだろうか?”
そう考えると、切れかけた蛸の糸が完全に切れてしまい
その時吹いてきた風に流され
どうにもならない方向に吹き流されてしまう。
そのような状態になり、
逃げるように舞台を引き上げてきました。
ただこれは仕事ではなかった分、
まだその場を取り繕う事ができましたが、
これが実際に仕事上にきた時は、
かなりきつかったです。
とうとう一時期は仕事がまったく手につかない
ところまで墜ち込んでしまいました。
しかし、救われました。
中川家のお兄ちゃん剛さんもそうであったように
救いの手がありました。
それは家族(相方である弟、礼二さん)や多くの仲間や先輩方です。
心の病気を治すのは人の慈愛です。
人と人とのしっかりとした気持ちのつながりが人を支えます。
笑楽が今の仕事(福祉関係)を天職とさせていただいているのは
自分が傷ついた分、人の痛みがわかるからです。
また笑楽が本業以外に落語と言う世界を通じて
人前に立つのも(落語は座らせてもらってますが)、
人に伝えたいからです。
人のぬくもりや…、
人生の苦しみを乗り越えた果てに見えた喜びを…、
伝えたいからです。
単なる笑いの提供ではなく
人が幸せになるための笑い!
そしてそこから湧いてくる楽しみ!
これを伝えたいからです。
今日は少しこってりとした内容のブログになりました。
お後がよろしいようで…