コンドルズ 埼玉スペシャル公演2008「大いなる幻影」@さいたま彩の国芸術劇場

構成・映像・振付/近藤良平

出演/青田潤一、石渕聡、オクダサトシ、勝山康晴、鎌倉道彦、古賀剛、小林顕作(映像出演)、田中たつろう、橋爪利博、山本光二郎、近藤良平


【総評】★★★★★

コンドルズがまたもマイブームな今日このごろ(いや、ずっと好きですけどね)。

待っていましたの埼玉スペシャル。

が、楽しみにしてたくせに開演時間を1時間間違えて、友達を待たせる。最低。

最近、こういうミス多いなぁ。


ビラの束になんと、パンフレット付き! すごい。ちゃんと冊子だ。

読み物までついてる。嬉しい。

どういう始まりなのかな、とわくわくしていたら、

良平さんのギターソロ&影絵から始まる、ややおとなしめの幕開き。

お、今までとちょっと違う?と意表を突かれた。

幻影→影絵、ってことなのかな。

良平さん、歌声いいですね。明るい中に、独特の哀愁があるというか。

この影絵は、たぶん「ELDORADO」のときに一度やっているものだと思う。


今回の公演は、いつもよりダンスシーンが多かった印象。

大好きなダンスをガッツリ観られて、すごく楽しかった。

いつもみたいに、勢いに乗せるだけじゃなくて、

しっかりと踊るシーンも今までより増えていたような気がする。

特に今回は、音と動きがすごくハマって、よくシンクロしてるなぁと思った。

最近、自分の中で「音にちゃんと乗っかって動く」っていうのがテーマになっているからかな。

コンドルズの公演観ると、いつもすごく踊りたくなる。

みんなホントに楽しそうだし、

ダンサー全員からすごくプラスのエネルギーが発散されて、

舞台からびしびし伝わってくる。


振付と踊りから、何かノスタルジィのようなものを感じた。

寂しいとか、切ないとかまではいかないけれど、

胸の奥がギュッとつまる感じ。


近藤ワールド、コンドルズワールドってやっぱり、すごくいい。

ONEOR8「莫逆の犬」@新宿THEATER/TOPS

作・演出/田村孝裕

出演:田中直樹(ココリコ)/野本光一郎・恩田隆一・和田ひろこ・冨田直美・冨塚智・平野圭・伊藤俊輔/関川太郎/小林隆


【総評】★★★★★

話を聞いて気になっていた劇団「ONEOR8」。

なんの予備知識もないまま、とりあえず劇場に向かう。

平日の昼間だというのに、客席はギッシリ。すごい。


母親殺しの罪で、時効までかくまってくれると約束した女性の部屋から一歩も出ない男と

彼をかくまう女。

ぬるい、ぬるい温室のような、居心地のよいはずの二人きりの部屋は、

次第に濃さを増し、その濃さが溢れて決壊し、

彼女は外の空気を求め始めた。

均衡を保っていたはずの二人のバランスは、崩れ始める。


田中さんの演技が巧い。巧すぎてビックリした。

悲哀と、面白さを実にいいバランスで演じる。

たぶん、もともと舞台に立つ芸人さんだから、客席の空気を敏感に感じ取って、

演技に反映できるんだろうな。どんどん引き込まれた。


脚本に関しては「きっとああなるんだろうな」という全体の流れが

(私にしては珍しく)途中で想像できてしまったんだけれど、

役者さんたちの芝居がよかったから、

「どう演じるのかな?」というのが楽しみになってあまり気にならなかった。


次の公演が楽しみ。






演劇集団キャラメルボックス「きみがいた時間 ぼくのいく時間」@サンシャイン劇場

脚本・演出/成井豊

出演/上川隆也、西山繭子、岡内貴美子、西川浩幸、温井摩耶、阿部丈二、渡邊安理、筒井俊作、坂口理恵、岡田達也、左東広之、青山千洋、三浦剛、小林千恵


【評価】★★★★★

キャラメルボックスは、私が「演劇」に触れた最初の劇団。

実際に自分が演じたこともあったし(演劇部でね)、思い入れは格別。

でも、正直なところ、一時期キャラメルボックスのお客さん特有の“アットホームな感じ”に

若干飽きてしまったところがあり、しばらく別の劇団ばかり観ていた時期もあり。

上川さんの3年ぶりの出演ということで、期待大。しかも新作だし。


総まとめで言ってしまえば、

「やっぱりキャラメルボックスっていい!」

このストレートさって、結局のところ人が求めている気がする。

役者さんのしぐさや台詞回しで、やや気になってしまうクセはあるけれど、

それをカバーしてあまりある、劇団全体のパワーっていうのかな。

“キモチ”が伝わってくる。

西川さんの、シリアスな芝居の中にうま~くギャグを挟み込むセンスには脱帽。

上川さん演じた、無骨な男の役がよかった。

不器用だから、彼なりに一生懸命頑張る姿を応援したくなるんだよなぁ。

後半はボロボロ泣いていました。ハンカチ持って行ってて本当によかった。

坂口さんはステキでした。今回、遅まきながらようやく彼女のステキさに気づいた。

改めて思ったけど、すごい底力のある劇団です、キャラメルボックス。


大人になればなるほど、夢を描くことを忘れてしまうけれど、

夢を追う大切さを、教えられた気がした。