7/28に開幕した「旗を高く掲げよ」。
8/6に千穐楽を迎え、全10ステージが終了しました。
いっやほんとたたかったぁぁぁぁぁ!

座組最年長の山野さんに稽古に向かう道すがら云われた“年輪”とのたたかい(この公演中は“たたかう”って字も漢字では書かなかったな)でした。

超えなければならない年輪。

役としての年輪と、役者としての年輪。今回ほど身に染みて感じたことはなかったなぁ。
そもそもこの言葉自体、俳優をやっていて初めて認識したわけで、この作品、この役に出逢わなければ気づかなかった。
実年齢との差は、反応の差で、培った年月の差で、情報量とそれに対応する対応力の差で、年月を経た筋肉の差で…
それだけじゃなく、今回感じた“年輪”を言葉で表すのは難しいけど、多くのものを見て、聞いて、調べて(今迄で一番調べ物したな)、情報を頭に詰め込んで。


稽古は本当になかなか掴めず、スロースターターな気はさらさら無いけれど、本番前ぎりぎりまでほんとダメダメで。
けれど直前あたりで、情報が血肉に流れ込んだ瞬間を体験して。
文字通り、身が震えた。

陽子さん、松熊さん、史朗さんには本当に多くを助けられ。
あずさん、豊田さんは、何というか、最早センユウで。
ゆっぴはいつも気にかけてくれて元気をくれて。
宗健、恵ちゃんの初舞台2人と菜摘ちゃんの今年入団メンバーには稽古場で沢山サポートと明るさをくれて。
そして山野さんは、毎日にこやかに肩をたたいてくれて。

毎日を支えてくれるスタッフさんたち、それに演助のサリーも沢山相談に乗ってくれて。
そして演出の黒岩さんは行き着かない自分を根気強く最後までたたかわせてくれて。

作品の内容に反して、とても明るい稽古場、素敵な座組に恵まれてとてもありがたかった。
そしてそして、この本を書き、オットーという役を生み出してくださった、劇団チョコレートケーキの古川さん、本当に有難うございました。

カンパニーの皆様に、本当に感謝。


大入袋、いただきました!
満席完売御礼という…凄い…!

公演を打つ以上はいい意見ばかりでは無いけれど(それももちろん糧とします!)、現代ともリンクしたご意見を多くいただきましたし、役としても有難い言葉を沢山頂戴しました。
よかった、素敵だった、という人もいれば、難しい役だったね、という人もいてそのあたりがやはり年輪とのたたかいで、くそー、この人の意見は難しいどまりかー!って悔しい思いもあったり。
決して今回で終わらずに、自分が51歳になった時に改めて鑑みたい役でもありますね。

これからも色々な経験をし、出逢っていくと思います、これからの役、作品へも繋げていけるよう、頑張っていきます。
ご来場、応援、本当に有難うございました!!
愉しい公演でした!!

p.s.
最後に。
やはり題材が戦争だったり、人間の生死についてだったりすると、本当に多くのことを考えます。
先の大戦のこともそうですが、コンラートさんの言うように“歴史は繰り返す”、近代だけでなく、それよりも遥か以前からそれはあり、オットーとして語った“それでもこの世界は新しい戦争の火種を抱えている 愚かなことだ”は実感で、現代でもそれは残ってる。
生死に関してはもっと広く、地震や津波、テロ、事件、事故なども考えてしまいます。
そんな作品に取り組む時の自分の役目は、その史をお芝居を通して伝え、考えていただくことだと思ってます。
こういう言い方は変ですが、プロパガンダ以外の芸術がちゃんと根付くのは、平和な国であるからかもしれません。
それが正義の平和か、別の平和なのか、それは未だに考えると分からなくなりますが、最後のセリフのように、考え問うことをやめないように自分も考え、観てくださる方に考えていただければと想っています。

via shimashow's cafe
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