本日の読書感想文




英傑の日本史 新撰組・幕末編

井沢元彦


あらすじ 


黒船来航、安政の大獄、長州征伐、戊辰戦争――攘夷か開国か、佐幕か倒幕かをめぐる大変革期、数々の困難を前に、歴史に名を刻んだ人物たちはどんな決断を下していったのか。今なお「問題の先送り」を繰り返す島国日本にあって、私たちが学ぶべき教訓はどこにあるのか。徳川将軍や諸大名、幕臣や藩士、志士や新撰組隊士など、主要69人を一挙掲載。独自の史観を元に、英傑たちの生涯とその活躍から幕末史を通覧する増補決定版。



グッときたポイント 


江戸末期から幕末にかえて明治維新に関わった人物を有名無名に関わらず簡潔に紹介する本。



各人物の説明は非常にわかりやすく、興味深いが、

その背後から、『幕末』という、歴史の教科書では曖昧にしか読み取れない時代がどのような時期であったか読み取れる。


悲しいことに、『問題の先送り時代』だ。

鎖国も問題の先送りだ。

ややこしい外国との関わりを断つ事で、問題を先送りにしたわけだが、日本は島国だからそれが出来た。


だから、黒船があれだけの大事になったのだ。

本書では、問題の先送りが出来なくなった果てに貧乏くじを引かされた人々の悲喜交々も読み取れる。


本書は幕末がどのような時代か、肌で感じられる書籍だ。



こんな人におすすめ 


歴史から学びたい人