本日の読書感想文


英傑の日本史 西郷隆盛・維新編

井沢元彦


あらすじ 


下級藩士の家に生まれ、何度も島流しという不遇に遭いながら、なぜ西郷は藩内で重用され続け、維新のリーダーとなり得たのか。
その要因を薩摩国のユニークな風土、鎌倉以来の「名門中の名門」島津家の家風と歴史にまで遡りつつ解明。さらに日本の歴史教育が見落としている「朱子学中毒」という視点から、改革と弾圧とが繰り返された背景と西郷たちの苦闘の真相に迫る。
混沌とした歴史の点が線につながる、新たなる幕末維新史。



グッときたポイント 


本書は西郷隆盛を紐解く。

どんな人物か、またはどんな立ち位置にいたかが

今一つピンと来ないかも知れないが、その知名度、人気は凄まじい。


西郷隆盛とはどんな人物か?

生国の薩摩の歴史やその周りの人物も含めて書く事で、非常に広い視野で捉える事ができ、西郷隆盛、ひいては西郷の生きた幕末がどんな時代かを知る事のできる名著。



西郷隆盛は生涯で何度も窮地となるが、

その度に大久保利通をはじめ、多くの人に助けられた。大変な好人物であったろう事は本書からも読み解ける。



また、300ページを超える本書だが、それでも西郷隆盛という人物を語り切るには尺が足りないらしい。


より深く西郷隆盛を知りたい人は、合わせて、他の書籍も求めた方が良いかもしれない。



こんな人におすすめ 


西郷隆盛を知りたい人