クーラーデビュー・・・Jonatha Brook | 洋楽と脳の不思議ワールド

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マイナーな60年代ビートミュージック。駄洒落小話。写真と読書感想がメインのブログです。

 

 

8月14日、台風8号の直撃コースだったけど、拍子抜けするくらいに何事も起こらなかった。

夜が明けた8月15日、午後からフェーン現象でたまらなく蒸し暑くなった。

今年、ついにクーラーをつけたのだ。

 

ボクの家は戦前の日本建築なので、夏でもクーラーなしで過ごせるようにできている。

昔の家はみんなそうだ。

古いからと言ってそれほどガタがきているわけではない。

檜と杉をふんだんに使っているせいだ。

合板を使った今どきの建築の方がむしろ早くにガタが来る。

 

困るのは尺貫法時代の建築物なので、小さな金具ひとつ壊れただけで、メートル法時代の金具が合わないために、いちいち大工さんに頼まなければいけないことで、その分維持費がかかる。

 

多分、新しい家を建てたほうが安上がりなんだろうが、風景右翼を自認しているので、ボクが生きてる間は古い暮らしを守っていくつもりだ。

 

 

13年前、2009年に書いた音楽記事に4件もアクセスがあった。

今どきのミュージシャンだけど、超マイナーなまま終わっているので、意外な気がした。

何かで話題になっているとしか思えない。

 

 

 

2009年の記事。

 

イメージ 1

 

 

時々無性にアコ―ステック・サウンドを聴きたくなる。
ただ、この方面は細分化が激しく、ピッタリくるサウンドもあれば、3秒でお蔵入りもあり、得意とするビート・ミュージックと違って、ジャケ買いはボクには難しい。
そうはいっても、20歳過ぎてから音楽雑誌は読まずラジオも聴かないボクが頼るのはジャケから伝わる雰囲気のみ。
で、例によってブック・オフの売れ残り250円クズ山コーナーで片っ端からジャケを眺めていったらピンと来たのがこのCD。
The Story という女性デュオ(Jonatha Brooke と Jennifer Kimball)の作品で The Angel In The House という93年のアルバム。
彼女たちの作り出す音楽がどんなに素晴らしいか、まずはUチューブにあった Nothing Sacred という曲をお聴き下さい。

 

http://www.youtube.com/watch?v=D9ALscgNlR4

 

実はこの映像はソロになったジョナサ・ブルックで、隣で一緒に歌っているのはジェニファー・キンボールじゃないんだけど、ストーリー時代も同じようにジョナサが作品を作ってリードをとり、ジェニファーがバックをとっていたそうなので、同じ感じなんだと思う。
メロディが美しいのにビックリだが、ジョナサの声も美しいし、ボーイッシュな顔立ちも美しい。
男装の美剣士が登場する時代小説が大好きなボクとしては、1発でメロメロになってしまった。
ただ注意しないと、この目つきから受ける印象はレスボス島の住人に思えてくるのだ(下世話でスミマセン)。
もうひとつ、彼女のギターテクに注目して欲しいのだが、抜群に上手いのだ。
次の映像を見ると唸り出すと思う。
そして、この曲(No Better)の素晴らしさ。

 

http://www.youtube.com/watch?v=gq2UI5NKFdE

 

彼女たちはボストンのカレッジで81年に出会って学生バンドを演り、卒業後はそれぞれ就職していたんだけど、89年に再度コンビを組んで音楽活動を再開し、デモテープを作ったらしい。
それがマイナーなレコード会社の目に留まって90年に1stアルバムを作成するんだけど、今度は大手のエレクトラに引っこ抜かれて、93年にリリースしたのがこの2ndアルバムなんだそうだ。
2人の声は声質も音域も似ているので、曲によってはバックをとっているジェニファーとリードをとっているジョナサが時々入れ替わるなど面白い試みをしている。
フォーク寄りのアコースティック・サウンド以外に、ホーンを含むバンド・サウンド(ラテン風だったり、ロック風だったり)を取り入れていて、少々気になるのだが、94年にデュオを解散した後もジョナサはこのバックバンドと行動を共にし、受け線狙いの音楽も演っているので、彼女の中では矛盾なく調和しているのだろう。
が、ボクは断然彼女のアコースティック・サウンドに惹かれる。
ストーリー時代の映像が1曲だけUチューブにあったのでジェニファーも見ることができる。

 

http://www.youtube.com/watch?v=RXdFbm6GWa8

 

このアルバムの4曲目に入っている When Two And Two Are Five という曲なんだが、バンド・サウンド(つまりはありきたりのコマーシャル・サウンドに仕立てられていて)、好きではない。
が、これは好みの問題なので好きな人には気に入ってもらえると思う。
曲自体はいい曲なのだから。
ジェニファーも現在ソロで活躍しているそうだ。