中世のヨーロッパには「初夜権」なるものがあったらしい。
思春期の頃、チャールトン・ヘストンの「大将軍」という映画で知った。
結婚した領民の花嫁は、領主が望めば初夜は領主と過ごさざるを得ない権利を言う。
異性への関心が芽生えた時期だから、ボクはすっかり羨ましくなった。
中世ヨーロッパに生まれかわって領主になるんだ~と思いつめ、自決しようとした。
脇差を抜いて腹に突き立てようとした時、大事なことに気づいた。
領主に生まれ変わるとは限らない。
領民(農奴)に生まれ変わる確率の方が高いのだ。
ってことは、花嫁を獲られたまま、返してもらえないあの哀れな花婿になるのがオチだ。
止めた止めた~
こうしてボクは生き延びることが出来たのだ。
ニュースで自殺願望の人が多いと言っていたが、そんな人はボクの話を教訓にして思いとどまってくれ給え。
ああ~今日も人命救助になるような良い話を書いてしまったなあ~
ビートルズに助けてもらってもいいんだけどね。