今日はポカポカだが、昨日は寒かった。
明日はまた寒くなるという。
日替わりでころころ天気が変わると辛い。
女心と秋の空、じゃなくて、女心と春の天(そら)と言い換えてほしいよ(笑)
女心は男にとって永遠の謎。
こんな言葉を考え出したのは男に違いない。
たいていの男同様、ボクだってさっぱり分からない。
坂口安吾がすごいのは、女心の機微を巧みに掬い取ることで、だから昔のブロ友さんで安吾に救われたと言ってた女性もいた。
吉村明美という漫画家さんは、女性の立場から女性の心理の綾を描いていて男にはとてもためになる(笑)
少女たちなら主人公の心の動きを等身大に重ねて感情移入しやすいのだろう。
ブック・オフで見つけた「あなたがいれば」もそんな作品。
4冊本だが2巻目が抜けている。
抜けていても話の流れは分かるので、昨日読み耽っていた。
絵が上手くて語り口がユーモアたっぷりなのでファンになったのだ。
主人公はかぐや姫の8回目の生まれ変わりとなる絶世の美人女子大生。
彼女には世の中の男たちみんなが醜男(ぶおとこ)に見えて、とても恋をする気になれない。
そんなひまがあるくらいなら寝ていたいという怠け者でわがまま娘だ。
そんな彼女の前に、かぐや姫のせいで殺された、1、200歳の男(見た目若くて美男)が現れて、「恋をしなければ、時間のスピードが速まり、あっというまに婆さんになって朽ちていくだろう」と告げる。
婆さんになりたくないばっかりに、主人公は必死になって男と付き合おうとするのだが・・・。
彼女の恋の行方、そして秘められたかぐや姫の謎が解き明かされていく。
SFで恋愛もので、コメディタッチで、ちょっぴりミステリー。
「尋ネ人・・・・名乗リ出デヨ吾ガ双生児ノ同胞」
こんな書き出しから始まるのが海野十三の中編小説「三人の双生児」。
謎解きの探偵小説であり、怪奇幻想小説。
既にタイトルが謎を解き明かしているけれど、作者はこのタイトルが浮かび気に入ったので作品を構想したのだという。
先日、ブロ友さんにこの人の長編「蠅男」を勧めたばかりだが、個人的にはこちらの作品のほうを上に取る。
というのも、「蠅男」はさらにSF、冒険活劇の様相を呈していて、冒険活劇は何よりもスピードが大事。
だから文章の微妙な表現を捨ててスピードを優先する。
「三人の双生児」は表現に注意を払っていて、ボクはこうした文章に心惹かれるのだ。
泉鏡花の文章に心惹かれる理由でもある。
内容は読んでのお楽しみということで、ここでは触れないことにするが、ひとつだけ。
昭和10年の作品なので、性的な描写はないが、におわせる個所はあり、それが妙にエロティックなのだ。
というわけで音楽は双子の MonaLisa Twins にしよう。
彼女たちのことは日本語の紹介記事があるので下記をごらんください。
動画に見える2人の年配者は彼女たちのご両親だと思う。
母親と言っても、継母になるそうだが。
写真が余ったので3点ほど。
まず利休梅。梅と名付けられているが梅の仲間じゃない。
ミモザ。(どちらも先日の大船フラワーセンターで撮影した)。
そして霜焼けしたのか、色変わりした薔薇。