心って何だろう??・・・Randy Alvey and the Green Fuz | 洋楽と脳の不思議ワールド

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マイナーな60年代ビートミュージック。駄洒落小話。写真と読書感想がメインのブログです。

死や魂の問題は10年前から考えているが、そんなもの結論が出るわけじゃない。

なぜ興味を持つようになったのか?

理由は1度死を経験したからだ。

ボクのブログの「不思議」は自分の経験を残したくて名づけたのだが、そのうち、遠い記憶になったので音楽ブログに転向した。

マニア相手の音楽ブログにも飽きたので駄洒落ブログに衣替えし、7年も続いている。





昨日NHKBSで立花隆がコメンテーターをつとめる「死ぬとき心はどうなるのか・・・先端科学が挑む<死>」という番組があったので興味深く見た。

結論から言えば、表層的な事柄だけで終わっていてちょっとがっかりだったが、TV番組なのでそんなものだろう。

新しい発見としては、心臓死→脳死と進んでいく先に、これまで脳死と思われていた脳死後の領域で、微視的に調べると、脳波の存在が確認されたという報告だ。


臓器移植のために、脳死をもって「死」とする法的判定を「心臓死」に変更したのは記憶に新しいことだが、脳死判定のあとも脳波の存在が確認されたとなると、死の定義について新たな議論を呼ぶんじゃないだろうか??



で、心ってなんだろう?? という問いかけが番組の柱でもあったわけだが、具体的な脳内物質があるわけじゃなく、100兆個もの脳神経細胞の複雑なネットワークが生み出す幻想だという説が提示されていた。

経験的には誰もがそう考えていたと思うが、頭のいい専門の脳科学者に言われると、妙に納得してしまう。

だから論理を先に進めて、脳と同じだけのネットワークを持つコンピュータが開発されれば、コンピュータが心を持つようになると断言されると、ちょっと待ってくれ~と言いたくなるのだ。

たしかに心は脳のネットワークが生み出す実体のない幻想かもしれないが、機械に暑い寒い(デジタル化されない微妙な感覚の)や嬉しい悲しいといった感情までデジタル化されるとはどうしても思えないのだ。




先日読んでいた「量子革命」という本。

アインシュタインとニールス・ボーアという2人の天才を軸に、何人もの天才が登場してきて「量子物理学」という奇妙な学問を形成していく人間ドラマだ。

だからボクのような数学音痴でも夜を徹して読むことが出来た。

量子とはなんぞや??という学問の話になったら1行も理解できないが、人間ドラマだから誰でも面白く読める。

近年まれに見る超おすすめ本だ。


ボクの数学音痴は天才的なのでひそかに自慢している。

なにしろ、いまだに1+1が2になるのが理解できないのだ。

弟だっているし、姉さんも妹だっているのに、なぜ兄さんだけが優遇されるんだろう??

ここに、人間の社会が男系相続を選んだ秘密が隠されているに違いないとボクは睨んでいるのだ。


で、なんでこんな本を引っ張り出してきたのかというと、確率でしか記述できない量子世界の背後に実体があるのかないのか、という謎に2人の天才の間で意見が別れたからで、脳細胞ネットワークが作り出す幻影が心だとしても、その背後に魂の実体が潜んでいるのかいないのか、永遠の謎だと言いたいのだ。

人間が世界の秘密に近づけば近づくほど、世界は神秘性を増してくるように思える。





















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テキサスの Randy Alvey & The Green Fuz 。

ガレージファンにはお馴染みの曲だが音が悪い。

それもそのはずで、きちんとした録音スタジオでレコーディングしたんじゃなく、粗末な録音機材を使ってコーヒーハウスで録音されたのだそうだ。



大好きなクランプスが81年の Psychedelic Jungle に収録している。

全く売れなかった69年当時に知ったんじゃなくペブルスを通じて知ったんだと思うが、それにしても食いつきが早い。

ラックス・インテイリアの時代に先んじた感性の鋭さが証明されたライヴ。

スタジオ盤はオリジナルに近いが、このライヴ音源は荒々しい。


貼ってあったUが消されていた。

音は悪いが81年のライヴから。
















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