洋楽と脳の不思議ワールド

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マイナーな60年代ビートミュージック。駄洒落小話。写真と読書感想がメインのブログです。

 

 

ボブ・ディランが「時代は変わる」と歌った時、それはポジティヴな意味だった。

 

現今、戦前志向の政治家が使う時、それは危険な意味しか持たない。

 

村上春樹が「羊をめぐる冒険」で使った時、それは青春の喪失だった。

 

 

「『時代が変ったんだよ』と僕は言った。『時代が変れば、いろんなことも変る。・・・・みんな入れ替っていくんだ。文句は言えない。』」

 

 

村上春樹がこの文章を書いた時、33歳だった。

 

当時、ボクは何気なく読み飛ばしていたが、この歳になって読み返すと、身に染みてくる。

 

主人公の「僕」は29歳という設定で、29歳のボクはもがいていたのを思い出すからだ。

 

イチバン多感な思春期に、ロックを通じてヒッピー文化の洗礼を受けたので、彼らが口にする「30歳過ぎた大人を信じるな」というスローガンを無邪気に受け入れていたせいもあるし、文学を通じて夭折に憧れていたせいもある。

 

だから30を迎える歳になるというのは断崖絶壁に立たされた気がしていた。

 

事実上、ボクの青春の終わりだった。

 

今考えると、良く乗り越えられたな~と自分を褒めたくなる(笑)。

 

その先、40代になるのは何の葛藤もなかった。

 

人はこんな風にして歳を重ねていくんだろう。

 

少年のようだった翔ちゃんもこの7月に30歳になった。

 

顔に肉がついて、なんとなくオッサン顔になったような気がする。

 

だからと言って、ボクの大谷愛は変わらないが(笑)。

 

 

その点では女性の方が得な気がする。

 

30過ぎ、40過ぎ、50過ぎの女性に20代の女性よりも魅力的な美人が多いと感じるからだ。

 

青春時代、年上の女性に憧れていたせいかもしれない。

 

いやいや、この歳になって突然ロリコンになったせいか(笑)。

 

 

 

Trash Box はお休みしよう。

 

というのも、昨日、ボクが毎日毎日浴びるように聴いていた曲のカヴァーヴァージョンを投稿してくれた人がいたからだ。

 

ガレージ・ミュージックに出会わなければ、ボクも多分こっち方面に行っていただろうな、と思うので、その音楽センスに一目置いているブロ友さんだ。

 

カヴァーも良かったけど、またまたオリジナルを聴きたくなった。

 

Neville Brothers 4兄弟の3番目アーロン・ネヴィルのハイテナーが美しい名曲 Tell It Like It Is を。

 

動画をさがしたけど、いいのがなかったのでレコードで我慢してくれ。