FACTFULNESS


メディアの報道に対する感じ方が変わった。今までもニュースを疑って見ていたがより冷静に考えられるようになった。報道を歪んで受け入れてしまう人間の10の本能に対する警鐘。データや数字の見方が参考になった。特に「焦り本能」は仕事の優先順位をつけるのにも役立つと感じたから実践していきたい。


この本で僕が1番心打たれたのは「おわりに」という章。なぜかというと、この章は著者である親子の「子」が書いている章で、執筆中に亡くなった「父」がどれほど世界を心配していたか、人生への喜びに溢れた人かを紹介しているからだ。著者である父が書いた次の章「謝辞」を読んでもわかるように、関わった人たちに対する感謝の気持ちが溢れてる人だった。僕自身周りへの感謝を忘れないように生きることを大切にしているからか、胸に残るものがあり気付いたら涙していた。


本が伝えたい内容も含めて素晴らしい一冊。7つの習慣と並んで教師を始め教育者のみんなにも読んでほしい本。

参考にしているデータが2017年ベースのものが多いので、できるなら発行して間もないこの時期に読んだ方が身に染みやすいだろう。あるいは数年に一度改訂じゃないけどデータを更新して発行して欲しい。

…否。著者からしたら「データを更新して発行するのは読者の役目」だろう。