こんにちは!
裏方のリリィです!
気温が少しずつ下がり、
今年もいよいよ秋になります。
「秋」って言ったら、
みなさんは何を思い出しますでしょうか?
私は見たこともない、
果てしなく広がる薄ヶ原を想像してしまいます。
黒いマントの男性と白い着物の女性の影が、
薄ヶ原の奥へと消えていく光景。
これは連城三紀彦さんの『夕萩心中』の
一番最初の部分が描いた場面です。
初めて触れるかもしれませんが、
私は推理小説をよく読んでいます。
その中、連城三紀彦さんの作品が一番好きです。
推理作品としての面白さもとても重要なポイントですが、
連城三紀彦さんの作品の一番の特徴は多分
推理小説だと思えないほどの美しさです。
「見渡すかぎりの薄の原は、
夕闇に浸かって大地に暗く沈んでいくように見える。
それでも時折ふと風が立つと、
薄の穂が白く蘇って、夜目に波頭が翻るように、
闇を一条の帯に剥いでどこまでも流れていく。」
読んでいくと、
文字から浮かび上がる絵画のような世界に引き込まれます。
『夕萩心中』のストーリーでは、
その薄ヶ原で事件が起きるんですが、
あの恐ろしくて美しい風景は
一度見てみたいです。
もしいつか見れたら、
写真載せますね。
では、また次回のブログで(*・ω・)ノ♪