情景の目撃者 | 劇団SHOW&GO FESTIVALのブログ

劇団SHOW&GO FESTIVALのブログ

創設14年目の劇団、SHOW&GO FESTIVALのブログです!

こんにちは!準劇団員の久保です。


前々回に引き続き、今回もちょっと絵画のお話をパー

私の大好きな画家に「エドワード・ホッパー」という方がいます。
20世紀のアメリカを代表する画家なのですが、
どんな絵を描くのかというとこんな感じです↓



何の絵…?
って思うかもしれません(笑)
実はこれ、何でもない町の薬屋さんの絵なんです。

着眼点が面白いですよね(^-^)/
世の中にある数多くの題材の中からあえて、
街角にある変哲もない薬局の絵を描いています。

実はこの人の代表作はこんな絵ばっかなんです(;^_^A
都市部や人々の日常を切り取ってそのまま絵にしたみたいな。

そこには大都市における憂鬱や孤独などが描かれていると
言われています。

確かに上の薬局の絵を見るとそんな気もします。

右奥の風景からそこそこの都会なのでしょうけど、
もう遅い時間なのでしょうか、人気はありません。
そんな夜の街に一つ煌々と輝く薬局のショーウィンドウが
映し出されています。

題材としては何の変哲もないのですが、
何だか不思議なストーリー性と一抹の寂しさを感じます。
そういった作風からこの画家は「情景の目撃者」とも
言われているみたいですね。


さてさて、、
今回なぜ柄にもなくこんなアートな話をしたかと言うとにひひあせる
私は我らが劇団しょーふぇすの主宰、祝さんが書く舞台は、
このエドワード・ホッパーと似た特徴を持っていると思いますパー

日本のどこかで実際に起こっている日常を、
または現代社会が抱える問題と渦巻く人間模様を、
喜劇タッチにしてお届けしていますパー

これによりお客さんは「情景の目撃者」の一人となり、
笑いと感動の中に「そうだったのか」と感じる新たな発見を、
感じてもらえれば大成功かなと思っております!ニコニコ


そして夏の次回公演は、
岩手県陸前高田市を舞台に「被災地のその後」を取りあげます。
4年という年月が過ぎ、どういう現状になっているのか、、
今、私たちにできることはあるのだろうか…。

是非とも、その情景を目撃しに来ていただけたらと思いますm(_ _)m