まいどです。
さて、このところマフラー製作が続いております。
断じてウチはFRP屋じゃ無い。笑
旋盤引けと言われれば旋盤引くし、
フライス使えと言われれば何となく触れるし、
溶接しろって言われたら溶接するし、
整備しろって言われたら整備もします。
(レーサー以外は全力で断るけどw)
で、そんなこんなな中のひとつでFRPやらカーボンも触りますよ、と。
唯一苦手というか大嫌いなのが塗装w
あれはねぇ…あかんw
イラチな性格が災いしかしないので餅は餅屋に任せております(´ー`)
これはもうレース現場に始まり開発現場で叩き上げられてきた環境のおかげ以外の何物でもありません。
資金も人手も潤沢なワークスチームなら分業で済みましたが、プライベーターやサテライトとなると話は別。
あれもこれもをいかに一人の兵隊でまかなえるか?そしてその質を高く保てるか?が大切だったのですが、そんな経験も生きてます。
ただ、30代になってからの伸び代はほとんどないので、かき集めた薄っぺらい引き出しをあれこれしながら日々試行錯誤です。笑
っちゅー事で!
今回もVTEC!ホンダS2000です👍
いきなり完成形。
元々組み込まれてる社外の中間パイプに合わせてセンター出しリアピースを製作。
当初は「今付いてるリアピースを追加工でOKです!」との事やったんですが、ほとんど使う部分も無かったので丸っと作り替えさせていただきました♪
例によって輪切りパイプをこさえます。
角度と曲げRを決めたら、ひたすら同じ寸法でパイプをカット。
カットしたら、位置・角度を見ながら仮付けします。
「ここは絶対動かさない」ってところは先に本溶接して、溶接歪みも含みで位置を修正していきますが、基本的には仮付けで問題ないか確認しながら進めます。
治具ありきの量産品なら全てを仮付けしたらあとはひたすら巻いていけばいいんですが。
ある程度の設計はすると言っても、ワンオフである以上試作品を現物合わせで作るのに等しく、結構時間が掛かります。
何回か取り回し変えたりしながら、
決まったところから本溶接完了です。
途中で何回も脱着して、干渉やズレがないかをチェックします。
溶接すると絶対歪む、と。
昔から、治具なしの溶接モンは「大丈夫やろ」でカチ当たった事数知れずw
しかもマフラーみたいな長物に対して角度のズレは結構致命的。
分度器と同じで、原点付近で1度ズレると先に行けば行くほどその差はとんでもない事になるので…
「んー、ズレたな」って思ったらサンダーで擦り擦りして早めに修正します。
微調整も1箇所で極端に角度変えるのは芸が無さすぎるので、見た目にはわからんように。
この辺はかなりアナログです。
サンダーで0.5mmが出せないと話になりません♪
バンパーがえぐられてるので輪切りが見える♡笑
釣りゴムの位置はお客様のご指定。
それに合わせてステーを付けて完成です。
「正直見積もり聞いて最初はやめとこうかと思ったんですが、ホンマにやってもらって良かったです!大事にします!」と嬉しい声をいただきました^ ^
エンジンの車でしかこれは出来ません。
そしてあと10年もすればおそらく…です。
やった後悔よりやらんかった後悔の方が残ると言うし、
出来るうちに"やりたい"を形にしておかないとです♪
電気で動く車、バイクには全く興味がないので、そうなったら…せやなぁ、僕はラジコンにでも専念しようかなぁ。笑
さてさて。
完全にイチから製作も、今使っておられる物のリペアや仕様変更も承っておりますのでお気軽にご相談ください⭐︎
あ!マフラーに限らず、ですよ(´ー`)
んじゃ♪