マクロビクッキングスクール初日は、なかなかinspiringな内容でした。

初日はクッキングではなく、スペイン人の先生によるintroductory lectureだったんですが、東西の食文化の移り変わりについて食べる物の「割合」と「質」の観点からの説明が面白かった。

日本ではよく、米の消費量が減ったとか、肉を食べる割合が増えて肥満につながっているとか言いますが、そもそも欧米では動物性食品が基本だったと認識していたので、マクロビの説く玄米&野菜食が全世界的に必ずしも良いとは限らないのではないか?と疑問に思っていました。

しかし、その先生いわく、こと欧米において動物性食品メインになったのはごく最近とのこと。特に、南ヨーロッパ(恐らくフランス以南だと思われる)ではむしろ穀物(主に小麦)や豆、野菜がずっとメインで、肉や乳製品は少量しか摂ってこなかったらしい。肉や乳製品を多く摂るのは気温の低い北欧の文化なのだそう。

その先生はスペインの小さな島(イビサの近く)出身だそうですが、そこでは未だに油絞りやワイン造りを初め伝統的な食文化が続いているらしく、乳製品や肉はほとんど食卓に上らないそうです。ミルクの代わりにアーモンドミルク、バターの代わりにオリーブオイル、肉は微量で豆の煮込みなどが日常食だったそうです。

更にビックリだったのは、イタリアンの代名詞ともいうべき「トマト」も、使われるようになったのはたった100余年の歴史なのだとか。

トマトは元々南米の野菜で、大航海時代、スペイン人が南米から持ち帰ったトマトの種子が栽培されるようになってから、食文化の一部に取り入られるようになったらしく、伝統と呼ぶには新しい食物なんだそうです。ジャガイモも然りで、これも南米からだとか。

今となっては当のイタリア人ですら、それが最近始まったものだとは認識していないらしいですが。

なるほどねぇ。

面白いものですね。確かに、日本において白米が根付いたのも恐らくここ数百年足らずで、その前はきっと玄米が基本だったのだろうと考えると、「伝統」としては玄米食の方が長いわけです。私たちが勝手に「日本の食文化」だと思っているものも(肉じゃがとか)、実は割と最近、しかも大半はきっと戦後作られたものなんだということなんですね。

マクロビは別に、無条件に昔がいいと言っているわけではなく、古今東西の食の変化と人の健康の変化を分析した結果、日本に「伝統的に」ある全粒穀物をベースとした植物性食物中心の生活が良い、という結論に達したもののようです。

なかなか面白い。知的好奇心がうずうず。

目下の興味は、マクロビが食の「質」にフォーカスするのに対し、「量」の観点からのアプローチはどうなのか、という点。マクロビの究極の目的が食を通じて人々の精神レベルを高めることにある、のだとしたら、必ず避けて通ることは出来ない議論だと思っています。

週1度のスクールが、楽しみになってきました☆