1つのテーマを対談形式で振り返る新企画。今回は音楽通の友人(?)と対談を行いました。
対談日:2023年1月上旬
編集:Show
Show:あけましておめでとうございます。今回は対談ということでよろしくお願いします!
友人:あけおめ&ことよろです。一発目からEE JUMPということで何でEE JUMPなんですか?
Show:今期ドラマにソニンが出演していたり、ユウキが再ブレイク(?)を果たしたり、シングル5枚と活動期間が1年半と振り返りやすいので選んでみました。
友人:タイミング的にはいいかもしれないですね。3年くらい活動している感覚だったんですが、1年半で終わったんですね。
Show:2000年デビューで2002年には解散ですからね。本当に短かった。ソニンのソロアイドル時代が続いていたので延長戦として見ていた人も多かったのかもしれない。
友人:そうですね。あの馴染みのある無茶苦茶な企画はEE JUMPの頃ではなく、ソロに転身してからなんですよね。色々と思い出しながら語っていきたいです。
Show:ということで、今回はEE JUMPについて振り返ってみましょう!
1st「LOVE IS ENERGY!」
Show:こちらがデビュー曲ですね。
友人:この頃の記憶がないんですけど世間的にはどんな感じだったんですかね…。
Show:“ゴマキの弟がデビュー”って感じだったと思います。
友人:ニューヨークかどこかの一角を貸し切ってMV撮ったって聞いた時はビックリしました。事務所もかなり力を入れていたことがわかりますよね。
Show:デビュー前からレギュラー番組を持っていたりと破格の扱いでしたからね。ゴマキの弟ありきではありましたが、次世代男女混合ユニットとして売り出そうとしていたんだと思います。
友人:その割には初登場18位と低いのが気になりました。
Show:発売週はゆず「飛べない鳥」、ELT「愛のカケラ」などがいました。
友人:全然記憶にないです(笑)
Show:同じく(笑)でもデビュー曲とあって元気いっぱいな感じでいいんじゃないんでしょうか?
友人:いーじゃん、いーじゃん!ってことで(笑)
Show:(笑)
2nd「HELLO!新しい私」
友人:1ランク上がって17位…。2ndシングルも伸び悩みましたね。
Show:前作に続いて当時レギュラーで出演していた『笑う犬の冒険』のテーマソングでした。
友人:全然覚えてないからMVを確認してみたんですが、ユウキが子供で驚きでした。
Show:多分14歳くらいですよね。ジャニーズでも中学生でデビューしたメンバーは当時そんなに居ないはずなのに随分と思い切りましたよね。それだけゴマキブランドが強かったということですね。
友人:逆にソニンは全然変わらないですよね。そのまま大人に成長した感じ。
Show:ユウキは違った意味で成長しすぎました…。
友人:確かに(笑)カウボーイハットとか時代を感じますね。曲調も含めて2000年初頭の全てをギュッと詰めた感じでエモいです。
3rd「おっととっと夏だぜ!」
Show:問題作(笑)
友人:EE JUMP最大のヒット曲にして問題作!
Show:この曲がリリースされた時は衝撃的でした。
友人:今までは割とスタイリッシュな音楽路線だったのに方向転換してコミカル路線に(笑)
Show:18位→17位→5位とトップ5入りを果たしました。発売週は浜崎あゆみ「Endless sorrow」、平井堅「KISS OF LIFE」と強敵揃いでした。
友人:どれもヒット曲…。その中に食い込めたのは普通に凄いですね。
Show:1ヶ月後には同じくサマーソングの松浦亜弥「トロピカ〜ル 恋して〜る」がリリースされるわけですが、EE JUMPの方が初動枚数を上回っています。
友人:一時期はあややより勢いが上回っていたってことですか?確かに何度かCMで見かけた記憶があります。
Show:これでワンチャン狙おうと思っていたんでしょうね。こういったCM大量スポットも今や全くなくなったから寂しいです。
友人:CMを通じて知ることが当時は多かったですからね。
Show:この勢いに乗って4枚目がリリースされると思ったら…ユウキがいろいろヤラかしていきます!
4th「イキナリズム!」
友人:8月発売だったんだ…。
Show:ユウキがキャンペーン中に宿泊ホテルから脱走して戻ってこないという事態に見舞われました。
友人:プロモーションもソニンが一人で頑張っていたんですよね…。全番組ともにトークの話題はユウキの話になるし、美味しいところを全部持っていっちゃったわけですね。
Show:多分事務所の社長の和田さんはこのスキャンダルを逆に利用してEE JUMPを盛り上げようと頑張っていたんじゃないかな。歌番組ではオケはそのまま流してユウキの振り付けはサポートダンサーがカバーする措置が取られました。
友人:歌詞に“牛丼は全部 半額になったけど”とありますが、実際そんなことありましたっけ?
Show:吉野家が牛丼の並盛りを400円から280円になったってニュースがあったらしいです。
友人:アメリカ産の牛肉が引っかかって牛丼屋から牛丼が消えたのは覚えてるけど、そんなことあったようななかったような…。こういった時事ネタを入れ込んでるのに番組等で扱いづらいのは勿体ないですね。
Show:こちらは14位ということで大幅ダウンとなり、翌週にリリースされた松浦亜弥「LOVE涙色」が3位にランクインし、初のトップ3入りを果たしました。
友人:あっという間に逆転しちゃいましたね。ユウキの脱走がなかったら、もっとユニットとしても伸びていた可能性はあるのに…。
番外編「WINTER -寒い季節の物語-」
Show:ユウキが謹慎中だったことからEE JUMP featuring ソニン名義でリリースされました。前作の「イキナリズム!」を上回って10位にランクインするという奇跡(?)が…。
友人:宇多田ヒカル「traveling」、松浦亜弥「100回のKISS」、dream「Get Over」と同じ発売週で、同世代の歌手が集中していたんですね。
Show:2位のあややには及ばなかったけどウィンターソングとしての完成度は十分だと思います。どこか淋しげな曲調が当時の状況を彷彿とさせますね。
友人:見事にリンクしていましたね。この二曲を同じタイミングでリリースしたつんくはすごいと思いました。
Show:たまにはウィンターソング書いてくれないかなー。見てたらお願いします!(笑)
5th「青春のSUNRISE」
Show:この曲からユウキが復帰しました。
友人:この曲は所謂春から新生活が始まる人へ向けた応援歌なんだろうけど、“がんばれ、がんばれ!”って歌う前にそっちが頑張れよっていう…。
Show:確かに(笑)この時期は『Mステ』でのモーニング娘。との共演は大きな話題になりましたね。
友人:事務所が近いということもあってその辺は緩かったんですかね。
Show:最近だとヒュニン兄妹(TOMORROW X TOGETHER×Kep1er)が共演していましたが、トークは実現しませんでしたね。
友人:兄妹でアイドルやってるっていいなー。
Show:初登場12位とまずまずの結果となりましたが、同じ週にはDragon Ash、浜崎あゆみ、ポルノグラフィティ、TOKIO、中島美嘉と強豪アーティストが集中しました。
友人:10位は3週目のモーニング娘。「そうだ!We’re ALIVE」だったんですね。
Show:改めて当時の勢いを感じますね。
友人:その後すぐに撮られちゃったんだっけ?
Show:ユウキはジャニーズJr.のメンバーとキャバクラに入店する姿がフライデーに撮られちゃったわけですね。
友人:中学生でキャバクラなんて当時の芸能界すげー!
Show:これが原因でユウキはEE JUMPを脱退し、事実上の芸能界引退へと追い込まれました。内定していたCM、幻のアルバム、初のライブツアーなどが中止に見舞われ、事務所としても大損害だったと思います。
友人:それをカバーするためにソニンはたった一人で頑張っていたんだね…。なんだか泣けてきますよ…。
Show:「カレーライスの女」で再出発するわけですが、EE JUMPの活動ではないのでここまでです!
まとめ
Show:今回はEE JUMPということでいかがでしたか?
友人:たったの5曲だけだったけど、どの楽曲も丁寧に作られていて昨今のY2Kに通ずる部分があると思いましたね。
Show:そうですね。特に「HELLO!新しい私」は当時の文化が取り入れられているし、今聴いても違和感がなかったですよね。「おっととっと夏だぜ!」のパワーも凄かったし。
友人:ユウキがヤらかしていなかったら、もっと音楽的にも評価が高かったと思いますね。
Show:ユウキが奇跡的なカムバックを果たして現在はYouTubeなどで発信を続けていますが、ソニンと共演できるにはまだまだ時間がかかりそうですね。ソニンは大手のアミューズでミュージカル女優として活躍しています。
友人:事務所がアミューズだったら絶対無理ですよ(笑)とはいえ、ソニンも20周年記念ライブで当時の楽曲を披露しているし、アイドルユニット時代が黒歴史になっていないことだけでも嬉しいです。
Show:とりあえず「ゴールデン☆ベスト」をリリースしてほしいですね。
友人:その際のリリイベはユウキ一人でお願いします(笑)禊として(笑)