忘れられない母の日がある。
それは
母を亡くしてからの初めての母の日のこと
当時
夫は単身赴任、
娘は京都の大学、
息子はその春、東京の大学へと行き、
初めて我が家で
たったひとりで迎える母の日だった。
その母の日の朝、夢を見た。




















私は出産のために大きなお腹をかかえて、産院にいた。そこに綺麗な目の覚めるような黄緑色のスーツを着たきれいな母が窓から入ってきた。
(なんで窓⁉︎)
夢の中ではちゃんとわたしは
母は死んだと理解していて
「あー、おかあちゃん。心配して会いにきてくれたんか?」
と声をかけて抱きつこうとしたところに
(もう少しで抱きつけたのに)





















玄関のピンポンの音で起こされた⤵︎
あわてて出ると
「宅急便ですー」
娘からの母の日の花束
が、届いた。
祝いたい母のいなくなった私と
祝ってもらえる母である私であることに
はっと気づいて
そして
花束をかかえてひとり
おいおいと泣いた母の日があった。
今年の母の日も
訳あってひとりきりだったけど
お花届かなかったぞー!



今年は
母無くて叔母に電話す母の日や
でした。
